零敗ソフトバンク奮起せよ!! 27日から首位オリックス3連戦 工藤監督「締めていかないとズルズル…」

[ 2021年8月27日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク0-3西武 ( 2021年8月26日    メットライフD )

<西・ソ⑱>4回途中で降板するソフトバンク先発・笠谷(中央)
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 ソフトバンクは26日、西武に0―3で敗れた。今季7度目の零敗で連勝は2で止まった。3カ月ぶりの先発となった笠谷俊介投手(24)が初回に中村に2ランを被弾するなど、4回途中3失点でKOされ、打線も4安打に抑えられた。今日からは首位オリックスと敵地で3連戦。逆転優勝へ向け、後半のヤマ場の一つだ。投打ともに奮起するしかない。

 もどかしさが残ったままの降板。0―3の4回1死二、三塁で笠谷はベンチに下がった。3回1/3、5安打3失点で3敗目。KOされた5月27日の中日戦以来の先発復帰で、また同じ4回途中に降板した。89球で4四球。「初回から、ずっとリズムが悪い投球になった。攻撃につながる投球がしたかった。中継ぎのときと、同じ気持ちでいこうと思いましたが打者に攻め切ることができなかった」と肩を落とした。

 切れのある球で6三振を奪った。ただ、同じ球速、コースの直球2球が悔やまれる。初回2死一塁、2ボールから中村に外角148キロ直球を右翼スタンドに運ばれた。4回には無死一、三塁で岡田に外角148キロ直球を右前打され失点した。3回には同じ大分商出身の源田に左ふくらはぎ直撃の投ゴロ内野安打と、痛い目にもあった。

 22日のロッテ戦では中継ぎで2回完全投球し勝利投手。アピール成功でもらった再チャンスを生かせなかった。工藤監督は再び中継ぎへの配置転換も検討する構えだ。

 「ちょっと今日は制球をつけられず…。(交代の)タイミングを見計らっていたが試合中の修正も難しかった。ちょっと話をしながら見ていきたいです」

 2戦連続11安打を放っていた打線も、4安打無得点と沈黙した。7月9日のオリックス戦以来、今季7度目で後半戦初の零敗。「打てないときもある。つながらないときもある」と、指揮官は言葉を絞り出した。

 カード勝ち越しに失敗し、今日から敵地で4差の首位オリックス戦。負け越せない3連戦だ。日本を代表する右腕・山本が立ちはだかる。「上のチームと直接当たるので、締めていかないと。ズルズルといったら広げられる一方なので、集中していかないと」。突破口を見いだせるか。初戦、チーム勝ち頭のマルティネスを山本にぶつける。攻守で連夜の沈滞は避けたい。(井上 満夫)

 《マルティネスが先陣》27日から京セラDで首位オリックスと3連戦。先陣をマルティネスが切る。チーム最多の7勝右腕は、オリックスには好相性。5月1日の移籍後初先発初勝利を含む3戦全勝だが、「相手関係なく、一人一人集中して抑えていかなければ。しっかりとゲームメークし、勝ちにつなげられる投球をしたい」と引き締めた。

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2021年8月27日のニュース