名刺代わりの最速151キロ 広島ドラ1栗林が本拠デビュー、ヤクルト村上斬って無安打無失点継続

[ 2021年3月8日 05:30 ]

オープン戦   広島2ー0ヤクルト ( 2021年3月7日    マツダスタジアム )

<広・ヤ>8回に登板した広島・栗林は3者凡退に抑える (撮影・奥 調)
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 広島のドラフト1位・栗林(トヨタ自動車)が本拠地デビュー戦で底力を見せつけた。2―0の8回に登板しプロ入り最速の151キロを計測した直球を決め球に、4番からの打者3人を14球で料理した。

 「本拠地での登板に有観客も初めてなので、緊張して全く制球できなかった。実力で抑えたわけじゃない。運が良かったです」

 先頭・村上との勝負が圧巻だった。内角カットボールでファウルを打たせ、勝負球のフォークが外角高めに抜けたフルカウントからの6球目。捕手・石原が構えた真逆の内角高め150キロ直球の威力に、19年新人王のバットは空を切った。

 「外角低めに決まるのがベスト。助けられたというか振ってもらってラッキーでした」

 続く新人・元山を内角高め150キロで一邪飛に仕留めると、荒木の初球に151キロを計測。最後は外角低め直球で空振り三振に斬った。「直球で押せたのは良かったけど、武器のフォークが決まらなかったのは課題」。足元を見つめる冷静さも栗林の魅力だ。

 対外試合は4度目の登板。計4イニングを投げ無安打無失点が続く。佐々岡監督は森浦、大道を含め「(新人は)3人とも緊張して力みがあったと思うけど、マツダの雰囲気の中でゼロに抑えられたのは良かった」と評価する。

 「いい場面で使ってもらえているので、アドレナリンがたくさん出る。信頼してもらえるように頑張りたい」

 いまだ不透明な開幕・守護神。即戦力の24歳が大役を射止めても驚きに値しない。(江尾 卓也)

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2021年3月8日のニュース