森繁和氏 大谷、左足の“引き”消え「前進」感じた

[ 2021年2月20日 05:30 ]

ブルペンで投球する大谷(球団提供)
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 【森繁和 視点】昨季は投手として2試合の登板に終わった大谷だが、映像を見る限り、非常に腕は振れていた。投げ終わりで踏み出した左足を手前に引くようにするのが大谷独特のフォーム。この日は元巨人の上原のようにフィニッシュで前に踏み出していた。それだけ力を入れて投げている証拠だし、決して悪いことではない。状態は確実に上がってきている。

 ただ、気になったのが1点。テークバックにかけて、右肘が伸びきっていない時があった。本来なら腕を一度伸ばしてから小さく畳み、そこから投げるのだが、この日は畳んだまま腕を上げるケースがあった。手術は18年10月。もしかしたら無意識に怖さがまだ残っているのか、とも感じた。

 体重が増えたそうだが、上半身に関しては大きさは感じなかった。下半身中心のトレーニングをしたのだろうし、投手・大谷にとってはプラス。見る限り、不安な点は感じない。あとは肘の使い方。これからもっと大きく使えるようになれば、本来の球が投げられるはずだ。(スポニチ本紙評論家)

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2021年2月20日のニュース