ソフトB・増田 初の開幕1軍へ「何が何でも食らいついて」 4年目で初のキャンプA組スタート

[ 2021年2月5日 05:30 ]

今キャンプA組に抜擢され必死にバットを振るソフトバンク・増田(撮影・岡田 丈靖)
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 2年連続のリーグ制覇、5年連続日本一を狙うソフトバンク。「鷹(たか)く!」のスローガンのもと、宮崎春季キャンプで奮闘する選手の素顔に休日インタビューで迫る。第1回は、4年目で初めて主力中心のA組スタートになった増田珠内野手(21)。「熱男」に負けない元気が売りの「増男」は無観客キャンプを声で盛り上げ続けている。初の開幕1軍を目指す今の思いを聞いた。(聞き手・福井 亮太)

 ――4年目で初のA組でのキャンプ。第1クールを振り返って。

 「まず声と元気でアピールをしていきたいとの気持ちで臨んでいますが、とても充実した日々を過ごせていて、得るものはたくさんあります。(最初の休日となる4日は)寝まくります。温泉で疲れをとりあえず取りたいです」

 ――野手陣は小久保ヘッドコーチから1日1000スイングを課されている。

 「手がボロボロで。左手の皮が、ずるむけです。皆さん(テーピング)グルグル巻きでやっています。去年1年間、ケガで振り込めなかった。そういう部分で周りよりも振る数は少ない。そこも追いついていけるように。全体にスイング量は劣るので、詰めていきたいなと思っています」

 ――小久保ヘッドが2日に初めてティー打撃でトスを上げた相手が増田選手だった。具体的に何を学んだか。

 「足りないところはスイングスピード。当てる能力はある。あとは、スイングスピード。そうすれば、1軍の球でも対応できると言ってもらいました」

 ――当初、思っていた小久保ヘッドのイメージ像とは違ったか

 「存在感があるので緊張するのかと。聞きにくい方かなというイメージだったが、話してみると凄く丁寧で聞きやすい。あれだけ実績ある方ですし、凄く説得力があり一言一言に重みを感じます」

 ――19年の11月末に高校2年時以来2度目となる右手首の手術を受けた。約半年のリハビリを終えて復帰したが、今の状態は?

 「今は何の問題もなく、いい状態に落ち着いていて順調です。ケアを怠らず、これを継続していきたい。両親は気を使ってくれた。恩返しをしていきたいです。小久保さんからも“現役時代は手術もケガもした。ケガのことなら何でも聞いてくれ。こうやって野球ができるのは凄くうれしいだろ?”と言われました」

 ――武器は「声」「元気」と言うが、先輩の松田選手の代名詞でもある。“熱男先輩”はどんな存在なのか。

 「本当にチームを盛り上げられる。楽しくやる、ピリッとする、メリハリが凄い。憧れでもあるし、こういう存在になっていきたいなと。常勝軍団を維持するには、松田さんは外せない。そんな存在になれたらなと」

 ――ポスト熱男と期待されて入団した「増男」の夢は?

 「松田さんと一緒に活躍して、お立ち台で叫べたら。凄くうれしいし、絵にもなる。松田さんは、もの凄い(叫ぶ)回数がある。僕が上がっていかないとかなわない。できたら最高です!」

 ――声といえば、地元・長崎の出身小学校と中学校は歌手の福山雅治と一緒。

 「僕は美声じゃなくガラガラなんですが、そうなんです。入団時から登場曲も福山さんの“I am a hero”なんですけどペイペイドームで流して、福山さんに届けたいです。ラジオで“こういう選手がいます”と話をしてくださって存在は知ってくれている。一流になってお会いしたい。いろんな夢はあります。夢をかなえたいと思いますし、長崎の皆さんにも応援してもらいたいですね」

 ――第2クール以降どのポジションでの勝負になっていくのか。

 「セカンドでノックを受けてます。サードに慣れていますが、どこでも勝負です。強打の右打者のセカンドは格好いい。浅村さん(楽天)、山田哲人さん(ヤクルト)。ただセカンドは考えることが多すぎるので、声がおろそかにならないよう気をつけないと、ですね」

 ――最後に初の開幕1軍入りに向けて抱負を。

 「こうしてキャンプでチャンスをもらった。まずは一年間を通して野球をするのが目標で、何が何でも食らいついていきたい。その中に開幕1軍がある。日々、成長することだけ。長所である元気をアピールしていけたらなと思っています」 

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