楽天・岸 震災から10年の節目の年 「力を発揮して皆さんに喜んでもらいたい」

[ 2021年2月5日 05:30 ]

ブルペンで投球練習する楽天・岸
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 ベテランが異例のハイペース調整だ。楽天・岸が4日連続のブルペン入りで最多の99球を投げ、第1クールを終えた。初日から皆勤賞でブルペン入りするのは例年通りだが、捕手を座らせた投球は昨年より1週間も早く「バランス良く納得いく球を投げられた。昨年、2年前に比べたら(感覚は)だいぶ良い」と手応えを口にした。

 コンディションの良さを実感している。昨年は腰に違和感があり春先に離脱を強いられた。「不安なく投げられている。ケガをしないのが一番」。第2クールから実戦練習、第3クールから対外試合がスタートする。石井監督は「実戦(の登板)も遅くないと思う」との見通しを示した。

 投手陣では牧田とともに最年長の36歳で「若い子たちには負けない」。今年は東日本大震災の発生から10年の節目の年で、仙台市出身の岸は特別な思いを抱いている。「楽天に来てなかなか結果が出せず、申し訳ない気持ちもあった。今年は力を発揮して皆さんに喜んでもらいたい」。故郷のためにも、最高の状態で開幕を迎える。(重光 晋太郎)

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2021年2月5日のニュース