“抜群の伸び” オリックス・由伸の進化感じる38球 不調時に表れる直球のシュート回転を克服

[ 2021年2月5日 05:30 ]

<オリックスキャンプ4日目>ブルペン入りした山本由伸は捕手にコースを告げる(撮影・井垣 忠夫)
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 オリックス・山本が春季キャンプで初めてブルペン投球。直球の「伸び」は抜群で、高速フォークやカットボールなども織り交ぜ38球を投げ、さらなる進化の予感を漂わせた。

 「軌道の確認です。シュートせず真っすぐ投げられているつもりで本当に真っすぐいっているか。初日にしては良い球も多かった」

 球界屈指の右腕の唯一と言っていい悪癖が不調時に表れる直球のシュート回転だった。スムーズな体重移動を求めて、上げた左足を一度静止して始動するフォームから、タメの動作を省いて一連の流れで投げるスタイルに改良したことで課題を克服。持ち味である直球の「強さ」に、「伸び」も加わった形だ。

 ブルペンを視察した中嶋監督は、「“一つも負けるな”とか“全部勝て”とか変な重圧はかけたくないので。まだ1年間投げたことはないから。投げ切ってくれたら、自然と数字も付いてくると思うので」と期待した。

 「もっと強い球を投げられると思う。じっくりやりたい」と山本。背番号18が、球界のエースへ飛躍を遂げる。 (湯澤 涼)

 《増井 初ブルペンで25球 新フォーム模索中》
 増井も初めてブルペン入りし、クイックを交えて直球のみ25球で調整した。「傾斜を使って投げるのが今年初めてだったので、傾斜で投げる確認ですね」。先発仕様の投球フォームを模索中で、左足の使い方やセットポジションの位置など改良に着手し、「バランス良く投げることが大事。球数も投げられるだけ投げようと思っています」と力を込めた。

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