広島ドラ1・森下 プロ入りワースト4回9失点も自己最速タイ154キロ「収穫の方が多かった」

[ 2020年6月15日 05:30 ]

練習試合   広島3-9ソフトバンク ( 2020年6月14日    ペイペイドーム )

<練習試合 ソ・広>広島先発の森下(撮影・中村達也)
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 広島ドラフト1位・森下暢仁投手(22)が14日、ソフトバンクとの練習試合に先発し、プロ入り後ワーストとなる4回9失点(自責6)で降板した。一方、自己最速に並ぶ154キロを計測。プロ入り後の「最高と最悪」の両面に収穫と課題をつかみ、開幕3戦目となる21日のDeNA戦(横浜)でのプロ初登板を見据えた。

 今更、目の前の結果に慌てることもない。開幕前最後の対外試合でプロ入り後最悪の9失点。ただ、森下には結果以上の手応えが残っていた。「収穫の方が多かった」。成果も課題も出そろい、本番への準備が整った。

 初回、連打と四球でいきなり無死満塁を背負った。バレンティンを見逃し三振に仕留めた後、上林、松田宣の連続適時打で4失点。一方で松田宣への2球目に明大時代に記録した自己最速に並ぶ154キロを計測した。「球自体は強い球を投げられた」。初回の全38球のうち直球が23球を占めて、150キロ未満は2球のみだった。窮地でも会沢が速球を選択し続けたように迫力は十分にあった。

 2、3回は3者凡退と修正した。4回は先頭の明石への四球をきっかけに2失策や野選も絡んで4安打5失点。109球と球数もかさみ、4回9失点(自責6)と修正途中での降板となった。

 「一つ一つの球は投げ切れたけど、どのような高さ、コース、球種だったのかは見直さないといけない。立ち上がりに先頭打者にしっかりミートされて、4回も(先頭に)四球も出してしまった。先頭打者が課題です」

 4回2/36失点(自責4)だった前回7日のオリックス戦に続いて結果が伴わなくても、佐々岡監督の信頼は揺らいでいない。「あれだけの球を投げている。(先発入りは)当然。そこ(起用の再考)を考えたことはない。1年目として成長してほしい」。開幕3戦目の21日のDeNA戦でプロ初登板を迎える予定にも変更はない。

 「これ以上悪くならないようにしたい。ここまでやってきたことを全て出したい。スタートでしっかり勝てるような投球をしたいです」。今回の投球内容に悲観しなかった理由は、デビュー戦で証明すればいい。(河合 洋介)

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