明石商 70日ぶりに全体練習再開、ドラフト候補・中森、来田が元気な姿 スカウト視察も

[ 2020年6月15日 18:12 ]

全体練習を再開した明石商・来田(左)と中森(撮影・成瀬 徹)
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 昨年の甲子園春夏連続4強で、今春の選抜大会にも出場予定だった明石商が15日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため自粛していた全体練習を4月7日以来、70日ぶりに再開。今秋ドラフト上位候補のエース右腕・中森俊介と強打のスラッガー・来田涼斗も元気な姿を見せた。

 冒頭、狭間善徳監督が「元気な姿を見られてうれしい。やっぱり明石商はいいチームだったと言われるように、代替大会まで1カ月、甲子園の交流試合まで2カ月、一日一日がむちゃくちゃ大事になってくる」と呼びかけると、ナインの顔が引き締まった。中森が「夏の甲子園がなくなり、諦めかけていましたが、しっかり勝って高校野球を終えたい」と話せば、来田も「僕たちに残されたのは代替大会と甲子園の交流試合だけなので、全勝したい」と口をそろえた。この日、兵庫県高野連が代替大会をベスト8(5回戦)までとすることを発表。明石商は甲子園の交流試合を含め最大6試合を戦うことができる。中森は「1年の秋以来、完封したことがない。監督からも言われているので、期待に応えたい」と力強く話した。

 注目度を象徴するように、この日はテレビカメラ7台を含む報道陣約50人が集結し、巨人、オリックスのスカウトも視察。巨人の岸敬祐スカウトは「2人とも自粛期間でここまで体を大きくできることだけでもすごい才能」と、改めて高く評価した。プロ入りについて2人は「代替大会や交流試合で自分の力を見極めたい」としたが、その潜在能力に疑いの余地はない。与えられた機会をフル活用し、存分に暴れ回る。

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2020年6月15日のニュース