阪神・マルテ 2安打&好守連発で開幕三塁当確!開幕戦で菅野討ち期待

[ 2020年6月15日 05:30 ]

練習試合   阪神3-3オリックス ( 2020年6月14日    京セラD )

<練習試合 オ・神>4回、若月の打球を体を張って止め、体勢を崩しながら送球し二封するマルテ(撮影・北條 貴史)
Photo By スポニチ

 文句なしの立ち振る舞いで、阪神・マルテが2つの競争を制した。打っては2安打、守っては好守を連発。「3番・三塁」での開幕を決定的にした。

 「ストレートがスゴくいいピッチャーだと分かっていて、その球を打ち返すことができて良かったよ」。

 初回1死二塁では2ボールからストライクを取りに来た真ん中145キロを強振。後ろに反り返るようなフォロースルーで押し込んだ打球は左中間を破り、二塁走者・糸井を先制の本塁へ悠々、迎え入れた。3回1死では直球を左前打とし、チームでは唯一の複数安打。しかも、昨季パ・リーグ最優秀防御率に輝いた山本からの快打2本だけに余計に光る。

 「元々サードはやっていたポジションだし、感覚が良くなっているので、シーズン中に実戦をどんどんこなしていけば、もっと自信はついてくる」

 守備での貢献が求められる三塁手としても魅せた。3回無死一、三塁で吉田正が放った三遊間へ抜けそうな打球をダイビングキャッチして二塁封殺に成功。最小失点にとどめた。4回1死一塁では若月の強烈なゴロに差し込まれて一度はこぼした後、座ったまま二塁へ素早く送球し、ピンチの芽をつんだ。

 攻守に渡る奮闘で矢野監督を安心させた。「守備の方も頑張ってますし、ムードも盛り上がるんでね。打つ方でも守る方でもいいパフォーマンスをしてくれたと思います」。サンズの2軍落ちで外国人枠争いに決着が付き、オープン戦首位打者だった大山との競争にも勝利。どちらも結果で制した。

 来日2年目の意地で定位置を確立し、19日の開幕戦で激突する巨人・菅野は昨季12打数6安打の“お得意様”だ。「相性は特に意識してないね。その数字も知らなかったし」。本人は無関心でも、打率5割の数字は向こうが勝手に意識してくれるはず。4番・ボーアが未知数だけに経験値を持つマルテに向けられる期待は大きい。(巻木 周平)

 ▼阪神スアレス(同点の8回に登板して1回無失点)今日が最後の練習試合だったけど、ゼロで抑えられたことは良かった。どんな場面を任されても、100%の準備をするだけだし、任された場面で自分の仕事をするために、調整をしっかり続けていきたい。

続きを表示

この記事のフォト

2020年6月15日のニュース