広島・坂倉 フリー打撃で快音連発!“2番手捕手争い”参戦「上の人に挑戦しないと」

[ 2020年2月3日 05:30 ]

打撃回り後に捕手の重点練習をする坂倉(撮影・奥 調)
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 広島・坂倉将吾捕手(21)は宮崎・日南キャンプ第1クール2日目の2日、フリー打撃で快音を連発し「2番手捕手争い」参戦の号砲を鳴らした。キャンプ2日目にしてフリー打撃に投手が登板。野間、堂林ら中堅組も若手投手と対戦する中、坂倉の存在感が際立った。山口と対峙(たいじ)し18スイングで安打性8本。ライナーで右翼中段にまで運ぶ柵越えも披露した。

 「強く振ろうと思った。形がぶれることもあるけど、まずは振れないといけない」

 安打性の打球は全て引っ張った右方向が示す通り、強振を貫いた。練習中には朝山打撃コーチから「練習では120%で振ってみたらどうか。確率が多少落ちたとしてもその方が投手も怖い」と助言を受けた。昨季は1本塁打だったが早速、柵越えを見せ、潜在的な長打力をアピールした。

 「長打を確実に増やすこともそうだけど、率も大事にはしたい。打席の中でスタイルを変えられるといい内容も増える。1打席の中で2人の自分を見せられればいい」

 本職の捕手には会沢、石原慶がそろうチーム事情もあり、昨季は外野で12試合に出場した一方で、捕手では3試合いずれも途中出場だった。今キャンプでは外野練習を課されていない。今季から1軍担当となった倉バッテリーコーチは「捕手として出したい。中途半端に(外野も)やるより、捕手として一本立ちしないといけない。それが先」と捕手一本で勝負させることを明言。坂倉は全体練習後、同コーチとのマンツーマン指導での特守で汗を流した。

 「上の人に挑戦しないといけない。レベルアップして、投手の人ともコミュニケーションを取っていきたい」

 佐々岡監督が「会沢中心の中で2番手捕手を競争してほしい」と1軍捕手を5人に増員した経緯がある。磯村、中村奨らも狙う「2番手」の座。打てる捕手らしく、その打棒でサバイバルへの号砲を鳴らした。(河合 洋介)

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2020年2月3日のニュース