DeNAドラ2・坂本 立命大の先輩・東の再来だ!フォームそっくり 大卒投手即活躍の伝統継ぐ

[ 2020年1月14日 05:30 ]

DeNA新人合同自主トレで、ブルペンで投球する坂本(撮影・島崎忠彦)
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 「大卒即戦力投手」の系譜を継ぐ!DeNAのドラフト2位・坂本裕哉投手(22=立命大)が13日、横須賀市内の2軍施設「DOCK」で行われた新人合同自主トレで初めてブルペン入りし、立命大の先輩にあたる東克樹投手(24)に似たフォームで伸びのある直球を披露した。1年目から開幕ローテーション入りを果たし、「左腕王国」をより強固なものにする。

 セットポジションからスッと右足を上げる。1メートル80の坂本は体を大きく使って左腕を振り下ろすと、角度のある球が捕手のミットに収まった。わずか15球。捕手も立ったままで全力ではないが期待を抱かせる内容だった。

 「久々だったので力みすぎないように、(球の)回転と(フォームの)バランスを意識した。感触はそんなに良くなかったが、まだ時間があるので納得のいく球が投げられるようにしたい」。そのフォームは再びチームメートとなった左腕の姿をほうふつさせた。立命大の2学年先輩で18年に11勝を挙げて新人王に輝いた東だ。「参考にしている部分はある。似ているとよく言われますが、恐れ多いです」と謙遜したが、関西学生リーグでともにMVPに輝いた共通点もある。投球練習を見守った牛田2軍投手コーチも「雰囲気が似ている。簡単には打ちづらいのでは」と太鼓判を押した。坂本が特に参考にしているのが左足一本で立ったときの姿勢で「背中がピンとしていて奇麗で、そこからの体重移動がうまい」とこれからも吸収していく。

 DeNAには東を含めて大卒投手が1年目から活躍する系譜があり、さらに「左腕王国」も構築している。最速148キロを誇る坂本が1年目から先発ローテーション入りすれば、石田、今永、浜口、東とともに「左腕クインテット」が結成される可能性もある。

 2月から始まるキャンプの1軍スタートは確実。1年目の目標に「1年間先発ローテ」を掲げ、こう誓った。「大卒で獲ってもらい、1年目から活躍しないといけない。毎年大卒投手が活躍しているので、その流れを変えないように」。東の再来が伝統を継承する。(町田 利衣)

 ◆坂本 裕哉(さかもと・ゆうや)1997年(平9)7月28日生まれ、福岡県出身の22歳。小学4年から玄洋少年野球クラブで野球を始め、玄洋中では軟式野球部に所属。福岡大大濠では1年秋から背番号1を背負ったが、甲子園出場なし。立命大では2年春からリーグ戦に登板。4年の春秋にいずれも5勝を挙げて、春はMVPを獲得した。趣味は最近始めたゴルフ。1メートル80、83キロ。左投げ左打ち。

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