大阪ガス、逆転勝ち4強 楽天ドラ1・小深田、大会初マルチ&2盗塁「思い切っていけた」

[ 2019年11月3日 05:30 ]

第45回社会人野球日本選手権 準々決勝   大阪ガス3-1NTT西日本 ( 2019年11月2日    京セラドーム )

7回無死、投手強襲の内野安打を放つ大阪ガス・小深田
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 準々決勝4試合が行われた。大阪ガスは、楽天からドラフト1位指名を受けた小深田大翔内野手(24)が2安打2盗塁と活躍し、3―1でNTT西日本に逆転勝利。三菱自動車岡崎は延長13回タイブレークの末に3―1で日本通運を下した。日本生命は2―0でヤマハを、日本製鉄鹿島は3―0で三菱日立パワーシステムズを退け、それぞれ4強に進出した。

 流れを変える男だ。ドラフト1位の実力を発揮した。小深田が1点ビハインドの7回の先頭打者で142キロをはじき返した。打球はここまで無安打投球だった大江の右膝下を直撃。沈黙していた打線が投手交代をきっかけに目覚めた。

 次打者の4球目に二盗に成功。左投手を相手に、しかもプロ注目の強肩捕手・辻本から50メートル5秒9のスピードでチャンスを広げ、1死一、三塁から古川の右前打で同点のホームイン。敵失などで2点を勝ち越した8回にも中前打と二盗を決めた。大会初マルチ安打に2盗塁。担当の楽天・愛敬尚史スカウトも目を細めた。
 「当たった大江くんには申し訳ないけど、力のある直球に対応できた。チャレンジが必要だし、盗塁も思い切っていけた」

 ここまでは2試合で9打数1安打。「1位指名のプレッシャーはあった」と打ち明けた。出遅れを取り返すため、前日は仲間と1時間半の居残りで実戦形式の練習に汗を流した。「最後の大会であと2つ勝ちたい」。3大会ぶり4強。小深田は視界に頂点を見据えた。  (鈴木 光)

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