阪神・矢野監督、植田は遊撃レギュラー候補「バッティング頑張ったら可能性十分ある」

[ 2019年11月3日 05:30 ]

ベースランニングで軽快な走りを見せる植田(撮影・大森 寛明)
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 セ界最速コンビの結成あるぞ! 矢野監督が植田について言及。来季、遊撃レギュラーの有力候補であることを明かした。「誰にでも可能性はある」。キャンプイン前から全選手にチャンスがあることを強調してきたが、伏兵を大抜てきする可能性を示唆した。

 「今は打つこと頑張ってるんだけど、守備ももちろん頑張らないとあかんしね。でも、バッティング頑張ったらスタメンで出る可能性は十分あると思う」

 期待度の高さを象徴する行動だった。午後からのフリー打撃では背番号62に熱視線を送った。定位置獲得への課題は打率・242に終わった打撃力。本人も自覚しており、今キャンプでは打力向上に取り組んでいる。

 「振る力がないので、振る力をつけるのが一番。そうじゃないとスタメンで試合に出れない。やっぱり多く試合に出たい」

 最大の武器は球界屈指を誇る足の速さだ。今季は主に代走要員として12盗塁を記録。成功率86%もさることながら、その大半が接戦での成功だったことに価値がある。

 「守備範囲にしても、トスとかボール離れの速さにしても、人が持ってないものを持っている。現状、守備範囲とかでは海が1番だと思う」

 矢野監督が改めて能力の高さを評価したように、内外野とも守れる守備力も魅力だ。「走・守」の2項目を見れば、堂々のレギュラー選手とも言える。

 結果的には今季も遊撃手は固定できなかった。木浪の98試合が最多で、次点は北條の46試合。途中出場の選手を含むと6選手が守った。植田が競争に勝てば自ずと、機動力を生かした打線を組むことが可能となる。

 「海もチカ(近本)も元気に出たらすごくおもしろい。相手にすごく嫌なものになる」

 近本、植田の1、2番コンビの結成に胸を膨らませていた。課題克服の先には、指揮官が描く遊撃固定と理想の打線がある。 (山本 浩之)

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2019年11月3日のニュース