DeNA佐野、2度目の代打サヨナラ打!レギュラー獲りへ「打ち続けたい」

[ 2019年4月1日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA3―2中日 ( 2019年3月31日    横浜 )

9回2死一、三塁、サヨナラ適時打を放つ代打の佐野(撮影・木村 揚輔)
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 ウオーターシャワーの祝福に、DeNA・佐野の笑顔がはじけた。「自分で決めてやると思って打席に入りました!」。2―2の9回1死一、三塁。打順は好調の柴田だったが、坪井打撃コーチの助言を受けたラミレス監督は佐野を起用した。

 「狙い球を考えながら頭の整理をして打席に入った」。1ボールから小熊の直球を左前へ運んだ。自身2度目のサヨナラ打。昨年6月29日広島戦も代打で決めた「代打男」が、チームを6年ぶりの開幕カード勝ち越しに導いた。

 この日は明大同期の柳が中日の先発だった。ドラフト1位の右腕に対して、自身は同9位でプロの門を叩いた。「自分も頑張らないとと思うし、9位だからって、そこははい上がっていけるように」。代打の切り札で終わるつもりはない。「レギュラーを奪いにいかないと。そのために今は打ち続けたい」と力を込めた。

 この日は27日に80歳で亡くなった近藤昭仁氏をしのび、ユニホームに喪章をつけ臨んだ。遺族が試合を見守る中、半旗が掲げられ、試合前には黙とうをささげた。大洋時代に選手として日本一に輝き日本シリーズMVP、横浜の初代監督を務めた。「偉大な先輩方に並び、日本一になれるように頑張りたい」。試合後、記念球を手にした佐野は通夜に参列する岡村信悟球団社長に託し、その一球は遺族の手に渡された。 (町田 利衣)

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2019年4月1日のニュース