広島・長野、初打席で初安打 守備反省も緒方監督「あれは誰も捕れない」

[ 2019年4月1日 09:15 ]

セ・リーグ   広島3―6巨人 ( 2019年3月31日    マツダ )

7回無死、長野は中前打を放つ (撮影・奥 調)
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 広島・長野久義外野手(34)は31日の巨人戦で、7回の左翼守備から移籍後初出場。1打席目に中前打を放つ古巣の巨人撃ちで、全12球団からの安打を達成した。一方、9回の守備では左翼後方の飛球にあと一歩届かず、送球も暴投となって初失策も記録。チームは、開幕カードでは13年以来6年ぶりの負け越しとなった。

 再出発の一打を決めるには、これ以上ない展開だった。古巣との開幕カード最終戦。7回から左翼守備に就いて受けた声援は、その裏の先頭の打席で、さらに大きくなった。カウント1―1からの3球目。吉川光のカーブを捉えた打球は、人的補償での移籍の要因となった中堅・丸の前に転がる移籍後初安打となった。

 古巣からの一打で、全12球団から安打を決めた。オープン戦打率・125からの復調を感じさせる打撃内容。高ヘッドコーチは「安打の打ち方を知っている。頼りになるベテラン」と称えた。

 しかし、節目の一日には、苦い記憶も刻まれた。同点の9回1死一、二塁の守備。吉川尚の打球は極端な前進守備を敷いていた左翼後方へ飛んだ。体を反転させながら背走してダイビング捕球を試みるも、あと一歩届かず。決勝点が入っただけでなく、中継に入った田中広に悪送球し、初失策も記録された。プロ1年目の2010年以来の慣れない左翼で、左打者特有の左翼線に向かって曲がる飛球。それでも、一切言い訳することはなかった。

 「捕っていないといけなかった。打席は、まだまだ全然です」

 ただ、いかに困難な打球だったかは、首脳陣の言葉が物語る。緒方監督が「難しい。あれは誰も捕れない」と言えば、広瀬外野守備走塁コーチも「頭を越されたのはベンチの責任。長野を責めることは一切ない」とした。

 29日の開幕戦ではタクシーを一日限定で英国の超高級車「ロールスロイス」にグレードアップして球場入りし、同僚を驚かせた。一方、この日は、人の出入りすら少ない午前7時40分に球場へ到着。試合開始6時間前は全選手で3番目の早さで、古巣との対戦に向けて入念な準備を進めていた。

 開幕カードは6年ぶりに負け越しとなっても、指揮官は「1試合1試合やることをやる」と悲観しない。長野にも、赤ヘルにとっても、次回の巨人戦は借りを返すための戦いになる。(河合 洋介)

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