日本ハム有原、7回1失点で今季初勝利「流れに乗りたいと思った」

[ 2019年4月1日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム3―1オリックス ( 2019年3月31日    札幌D )

日本ハムの先発・有原(撮影・高橋茂夫)
Photo By スポニチ

 日本ハムは31日、札幌ドームで行われたオリックスとの開幕カード第3戦に3―1で快勝。昨季は3連敗を喫した開幕カードで12年以来、7年ぶりの2連勝(1分け挟む)を決めた。先発・有原航平投手(26)は最速152キロの直球を軸に相手打線に攻め込み、7回5安打1失点(自責0)で今季初勝利。昨季8勝止まりだった右腕が最高のスタートを切った。

 開幕から3試合連続で4万1138人が詰めかけた札幌ドーム。お立ち台から見る景色は最高だった。7回5安打1失点で今季初勝利を挙げた有原は、素直に喜びを表現した。

 「開幕から2試合は、いい試合だったので流れに乗りたいと思った。何とか勝ちたかったのでよかったです」

 序盤から右腕を振った。初回は2死からメネセスに中前打を浴びたが、4番・吉田正をチェンジアップで空振り三振。2回は味方の失策に足を引っ張られ1点を失ったが、リズムは崩さなかった。直球の最速は152キロを記録。直球が球威抜群だったことで、通算120勝右腕の金子からアドバイスをもらうなど改良を加えたチェンジアップやスライダーなど変化球も生きた。

 プロ2年目の16年から2年連続で2桁勝利も昨季は1年を通してフォームが安定しなかった。抑えに配置転換されるなど試行錯誤を続け8勝止まり。右打者の被打率・297だったため、オフは入団当初は投じていながら失投が多く封印していた内角に食い込むツーシームの練習を繰り返した。同球種はオープン戦でも手応えは上々。この日も4回に頓宮の内角に146キロを投じて遊ゴロに抑えた。

 チームはリーグ優勝を飾った12年以来の開幕2連勝(1分け挟む)。過去2試合はともに延長戦で中継ぎ陣がフル回転していただけに、栗山監督は力投した有原について「内容がよかったね。(7回の)最後もギアを上げていた」と絶賛した。

 「また次に向けて頑張りたい」と有原。昨年の悔しさを胸に最高のスタートを切った。(山田 忠範)

続きを表示

2019年4月1日のニュース