輝星よ、歩め“松坂の道” 栗山監督“衝撃デビュー”期待

[ 2018年11月12日 05:30 ]

高橋2軍バッテリーコーチ兼打撃コーチ補佐(左)と練習を見守る日本ハム・栗山監督
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 日本ハムの栗山監督が、今秋ドラフトで1位指名した吉田(金足農)に高卒1年目で16勝を挙げた西武・松坂(現中日)のようなデビューの道を期待した。

 「壊さないことが大原則」と前置きしながら「松坂は衝撃的なデビューをした。ある程度実戦を積みながらいった方がいいと踏めばいく。年齢は関係ないし、チームが勝つために必要ならいってもらう」と話した。

 横浜高からドラフト1位で西武に入団した松坂は1年目の99年、春季キャンプ、オープン戦で結果を残して開幕ローテーション入り。デビュー戦となった4月7日の日本ハム戦(東京ドーム)では初回に155キロを記録するなど勝利し、16勝で最多勝、新人王などのタイトルを総なめにした。栗山監督も投球だけでなくフィールディング、けん制を含めて吉田の総合力を高く評価。「早い時期から頑張ってくれると思う」と期待しており、順調に調整が進めば、2月中旬の1、2軍合同の紅白戦が実戦デビューとなる。結果を残していけば、開幕1軍の道も開ける。

 指揮官はその紅白戦で清宮と対戦させる可能性も示唆。「(実現すれば)俺も楽しみ」と話した。清宮斬りから開幕1軍へ。1年目に「リベンジ」で流行語大賞を獲得した松坂のごとく、「金足農旋風」が今年の同賞の候補に挙がる吉田が、松坂の道を歩む。(東尾 洋樹)

 ▽松坂のプロ1年目 99年2月の高知・春野キャンプは1軍スタート。同16日にフリー打撃に初登板し、同28日のオープン戦・阪神戦(春野)で実戦初登板を果たし2回1失点、3奪三振だった。3月11日の巨人戦(西京極)では4回8失点も、オープン戦最終登板となった同28日の横浜(現DeNA)戦で6回2失点、11奪三振などオープン戦は2勝1敗。公式戦は4月7日の日本ハム戦(東京ドーム)で8回2失点、9奪三振でプロ初登板初勝利を挙げた。

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2018年11月12日のニュース