モリーナ“ロケットランチャー”発動！けん制刺した　稲葉監督「あそこが全て」

日米野球第３戦   ＭＬＢ選抜７―３侍ジャパン （ 2018年11月11日    東京Ｄ ）

＜侍ジャパン・ＭＬＢ選抜＞４回２死一、二塁、打者・岡本の時、一塁走者・上林をけん制で刺す捕手・モリーナ（撮影・三島　英忠）
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　最強捕手が試合を支配した。価値ある一発を放ち、３安打３打点。ＭＬＢ選抜に今シリーズ初勝利をもたらしたモリーナは「我々は勝つことが必要だった。本当にうれしい」と安どの表情を見せた。

　５回、１点を勝ち越してなお１死二、三塁。多和田の外角スライダーを捉え、逆方向の右翼席に３ランを叩き込んだ。「非常に良い感触だった」。初回に中前打、４回はバットを折りながら遊撃内野安打を放ち、勢いのままにアーチをかけた。

　全体練習中には「甲斐キャノン」こと甲斐からあいさつされて談笑。記念写真にも納まった。その甲斐が座る一塁ベンチの前でモリーナが「ロケットランチャー」と呼ばれる強肩を発動。同点の４回２死一、二塁で一塁走者・上林を矢のようなけん制で刺し、流れを断った。侍ジャパンの稲葉監督も「あそこが全て」と言い切る、至極のプレーだった。「我々は素晴らしいチーム。残りも全力で頑張りたい」。２０年限りでの現役引退を示唆しているチーム最年長の３６歳は満足そうに東京ドームを後にした。　（柳原　直之）

　▼リアルミュート（４回に先制の右越えソロ。８日の巨人戦から出場３試合連発）タイミングよく打てて、運よく右方向へ強く飛んでくれました。先制点を入れられてよかったです。