侍J山川 目覚めた!9回代打で初長打初打点 4番降格から「やり返せるように」

[ 2018年11月12日 05:30 ]

日米野球第3戦   侍ジャパン3―7MLB選抜 ( 2018年11月11日    東京D )

<侍ジャパン・MLB選抜>9回2死二塁、代打・山川は右中間に適時二塁打を放つ(撮影・三島 英忠)
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 侍ジャパンは11日、MLB選抜に3―7で敗れ、開幕3連勝はならなかった。それでも9回に不振の山川穂高内野手(26)が代打で右中間適時二塁打で今シリーズ初打点を挙げるなど、光明はあった。13日の第4戦、MLB選抜は前田健太投手(30)が先発する。マツダで凱旋登板となる右腕に侍ジャパンが挑む。

 元気印にトレードマークの笑顔が戻った。敗色濃厚な中でも価値ある一打を山川が放った。1―7の9回2死一塁で、岡本の代打で登場。一塁走者が二塁へ進んだ後、ブレビアの外角152キロを引きつけ逆らわず右中間を深々と突破した。適時二塁打で、今大会初長打、初打点を挙げた。

 「今日ので何かが変われば。試合は負けたので、やり返せるようにするだけです」

 開幕4番を任されながら、前日まで10打数1安打4三振。メジャー特有の動く速球にタイミングを失った。第2戦では4番を柳田へ譲り、この日はベンチスタート。今季、西武では一度もなかった代打で一振りに懸けた。

 2試合連発だった柳田と一転、左右のフルスイング男は明暗を分けていた。「気にしてないどころか、当然。打てていないので、きついっす」。この日は岡本らと早出練習を行い、金子ヘッドコーチの指導の下でスローボールを引きつけて打ち込んだ。「ボールがかなり手元で動く。日本では見たことない。金子コーチにも“開きが早い”と言われたし、引きつけて打つのが動く球を打つ一番の方法かなと」。反復練習をすぐさま結果へとつなげ、今大会初黒星の中で光明となった。

 稲葉ジャパン初陣の昨年11月のアジアチャンピオンシップは全戦4番に座り、全勝優勝に導いた。「4番は意識せざるを得ない場所。今のギータさん相手でどうかと思うが、争いたい気持ち」。残り3戦、山川が逆襲を力強く宣言した。 (後藤 茂樹)

 《16年ぶり3度目》日本は3―7で敗れ対戦成績は2勝1敗となった。第1戦からの安打は10→17→10と3試合連続2桁安打。日本チームが全米相手に3戦連続2桁安打は00年10→10→20、02年18→12→16といずれも今回と同じ初戦からマークして以来16年ぶり3度目。

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