“未来の4番”巨人・岡本ダメ押し3ラン「素直にうれしい」

[ 2018年4月1日 05:41 ]

セ・リーグ   巨人8―4阪神 ( 2018年3月31日    東京D )

8回2死一、二塁 岡本は左中間に3ランを放つ
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 頭に焼き付いた言葉がある。未来の4番――。巨人・岡本は重圧を力に変え、チームの今季1号を左中間席上段に運んだ。

 「(打球は)見ていませんでした。1年目に打って以来、打ってなかったので素直にうれしい」。4点差を逆転し、5―4で迎えた8回2死一、二塁。藤川の初球フォークをすくい上げた。1年目の15年以来、3年ぶりのプロ2号3ラン。自身の東京ドーム初アーチで試合を決定づけ、お立ち台では大歓声を浴びた。

 不意に「未来の4番」という言葉が、耳に飛び込んできたのは1年前。初の開幕スタメンをつかみながら、4月に2軍降格した昨季の夏場だ。録画した2軍戦の映像で、打撃フォームを確認している時に、実況のアナウンサーが発した。一瞬ためらったが「自分には長打が求められている。1軍で打ちたい」と再確認するきっかけになった。

 今季は左足の上げ幅を昨季の半分ほどに抑え、軸がブレないように打撃改造。重心に体重が乗り、飛距離がアップした。前日の開幕戦は4打数無安打で「難しい球を打ちにいってしまった。来た球を打とう」とシンプルに考え直した。2回に中前打で今季初安打すると、0―4の3回に中前2点適時打し、6回も左前打。自身初の4安打は全て3球以内を叩いた。

 通算6打点だった4年目の21歳が、この日だけで5打点。高橋監督は「本当にいい打撃をしてくれた。どんどん成長してほしい」と称えた。「始まったばかりなので、油断せずに気を引き締めて一年やろうと思っている」。一度もガッツポーズを見せなかったことが、岡本の決意を物語っている。 (神田 佑)

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2018年4月1日のニュース