明秀日立・増田 主将同士…球友と聖地で握手「また夏やろう」

[ 2018年4月1日 08:00 ]

第90回選抜高校野球大会3回戦   明秀学園日立1―5大阪桐蔭 ( 2018年3月31日    甲子園 )

元チームメイトの大阪桐蔭・中川(左)と対戦した明秀日立・増田は聖地での再戦を誓った
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 【夏100回でリベンジ】明秀学園日立・増田陸外野手(3年)

 試合後の整列で増田は中学時代のチームメート、大阪桐蔭の中川と一番本塁寄りで握手を交わした。主将同士。「頑張れよ。また夏やろうな」と声を掛けられ、「リベンジしたい」と心に誓った。

 大阪福島シニア時代は二遊間で「息はぴったり。併殺のミスが少なかった」。当時主将は中川で、野村(現早実)らもおり「先頭に立って引っ張ったことがなかった」という。2歳で補助輪なしで自転車を乗りこなした優れた運動感覚を持ち、入学後は1年秋からベンチ入り。ただ、新チームで主将になると金沢成奉監督に怒られっ放しだった。たまらず母・亮子さんに「今度監督に怒られたら帰る」と電話すると「大阪にあんたの帰る場所なんてないわ!」と一喝され、目が覚めた。

 7回の打席で初めてバットを短く持った。不本意だったが「普段そんなこと言わない監督に“コンパクトに行け”と言わせてしまった」から、主将として率先して短く持った。無安打に倒れたが、元同僚と渡り合い、胸を張れた初の聖地だった。 (松井 いつき)

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2018年4月1日のニュース