大阪桐蔭 同校甲子園最多の19得点で圧勝 西谷監督「メンバー全員の勝利」

[ 2018年4月1日 18:01 ]

第90回選抜高校野球大会第10日・準々決勝   大阪桐蔭19―0花巻東 ( 2018年4月1日    甲子園 )

<大阪桐蔭・花巻東>1回1死一、三塁、適時打を放つ大阪桐蔭・根尾
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 大阪桐蔭は08年の第90回選手権大会決勝で記録した17得点を超え、甲子園の同校最高得点となる19得点をマーク。西谷監督は「攻撃8回中6回で得点できた。ノーエラーだったことも良かった。3人の投手で完封できたことは大収穫」と目を細めた。

 指揮官が「簡単な試合ではなかった」とポイントに挙げたのは初回の花巻東の攻撃。先頭の中森に左前打で出塁されると、続く谷もバントの構えからのヒッティングで左前打。二走・中森を捕手・小泉の好送球で差したが、3番阿部にも左前打を浴びて2死一、三塁のピンチ。「花巻東さんらしい、かき回してくる攻撃をされて、ハマまりかけた」と西谷監督。しかし、ここで先発柿木が踏ん張り、4番紺野、5番上戸鎖を連続三振に打ち取った。

 流れを引き寄せた大阪桐蔭はその裏に打線が爆発。先頭の宮崎が四球で出塁すると、2番青地が手堅く送って1死二塁。続く3番中川のフェンス直撃の左越え二塁打で先制した。「今日はどんどん攻めていく気持ちで戦った」と中川。さらに4番藤原が敵失で出塁し、1死一、三塁。5番根尾の打球は強風に流されて中前打となり、三塁から1人生還。6番山田の左前適時打、7番石川のスクイズで一挙4点を先制。その後も攻撃の手を緩めることはなく得点を積み重ねた。

 点差が開いたものの「気持ちが緩むことは全くなかった」と西谷監督。「最後の1つのアウトまでしっかりやろう」という気持ちは声に出さなくても伝わり、選手たちが口から自然とこぼれていたという。春連覇まであと2勝。西谷監督は「今日の勝利も(相手投手を仮想して)メンバーの左ピッチャーが練習でしっかり投げてくれたから。メンバー全員の勝利」とうなずいた。

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