青木、惜しい!復帰1号あと1メートル 2試合連続打点で開幕連勝貢献

[ 2018年4月1日 06:21 ]

セ・リーグ   ヤクルト5―3DeNA ( 2018年3月31日    横浜 )

4回、フェンス直撃の適時二塁打を放つ青木
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 二塁に到達すると、ベンチの仲間に両手を上げて応えた。2―1の4回2死一、二塁。ヤクルト・青木が、バリオスのカーブをすくい上げた。スタンドまで約1メートル届かなかったが、右中間フェンス上部を直撃する2点適時二塁打。2試合連続で4番に座り、2試合連続打点をマークし、チームを12年以来6年ぶりの開幕2連勝に導いた。

 「(カーブは)その前に見ていたので。とにかくあそこで打つしかなかった」

 マウンドの石川を援護したかった。2歳上の先輩は、昨季途中から11連敗中。「去年からずっと連絡を取っていて、なかなか勝てなかった石川さんの思いは分かっていた」。メジャーでプレーしてからも親交は継続し、7年ぶりに帰った神宮クラブハウスのロッカーも隣。そんな左腕の今季初勝利に貢献し「自分もうれしい」と喜んだ。

 球団ワーストの96敗を喫し、最下位に沈んだ昨季から浮上を目指す。小川監督も「効率よく得点できている」と納得顔を浮かべる。「(9回は)ピンチになりながらも(バント処理で捕手の)中村がいい送球をして、坂口もファインプレーをして守り切った。今はいい流れ。この感じを持っていきたい」。メジャーから帰ってきた男は先輩を気遣い、後輩を持ち上げる。10年ぶりの開幕3連勝へ、チームのムードも最高だ。 (細川 真里)

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2018年4月1日のニュース