花巻東 またも大阪桐蔭の壁…佐々木監督「守りのチームらしくないゲーム展開」

[ 2018年4月1日 18:28 ]

第90回選抜高校野球大会第10日・準々決勝   花巻東0-19大阪桐蔭 ( 2018年4月1日    甲子園 )

<大阪桐蔭・花巻東>花巻東ナインは大阪桐蔭に敗れアルプススタンドにあいさつに向かう
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 またも花巻東が大阪桐蔭の高い壁に阻まれた。前回出場の12年には大谷(現エンゼルス)が大阪桐蔭の藤浪(現阪神)と投げ合い、2―9の完敗。再び記録的な大敗を喫した佐々木洋監督は「東北代表として出ているので申し訳ない気持ちでいっぱい」と肩を落とした。

 初回から守備のミスが続いた。1死二塁から中川に左翼フェンス直撃の先制適時二塁打を許すと、失策で一、三塁とされ、根尾の二塁後方への平凡に見えた飛球は強風にあおられて中堅前に落ちた(記録は安打)。指揮官は「守りのチームらしくないゲーム展開だった。流れが悪すぎた」と振り返った。

 3度目のセンバツ。09年は菊池(現西武)を擁して準優勝、12年は大谷が藤浪から本塁打を放って注目を浴びた。現チームにスター選手はいない。入学から2年連続で夏の甲子園出場を逃した世代だった。新チーム発足後のミーティングでは、準優勝した09年のスローガン「戦国野球」に戻そうという案もあったが、選手の間で「それでは雄星さんを超えられない」という声が上がり「繋(つなぐ)〜逆襲の花巻東〜」に決まった。スター選手はいないけど、みんなでつなぐ。強い花巻東の歴史をつなぐ。6年ぶりのセンバツは逆襲の始まりだった。

 菅原主将は「全国のチームにはまだまだ通用しないのが分かった」と大会を振り返った。4番・紺野は「小さなことから時間を無駄にせずに積み重ねていきたい」と夏に向けて決意を語った。

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