大谷 無安打もメジャーの広い外角体感「打席重ねて修正したい」

[ 2018年3月1日 05:30 ]

オープン戦   エンゼルス5―2ロッキーズ ( 2018年2月27日    スコッツデール )

<ロッキーズ・エンゼルス>ベンチで笑顔を見せる大谷
Photo By スポニチ

 エンゼルスの大谷翔平投手(23)が27日(日本時間28日)、ロッキーズとのオープン戦に2試合連続で「2番・DH」で出場し、3打数無安打だった。2年連続10勝を挙げたエースのジョン・グレイ投手(26)から一度もバットを振らず見逃し三振を喫したが、外に広いメジャーのストライクゾーンを徹底確認。大谷の信念が凝縮された一打席だった。

 雲一つない青空に観衆のため息がもれた。初回1死。大谷は先発・グレイが投じた151キロ外角直球をあっさり見送った。1球もバットを振らずに見逃し三振。体の前で両手でバットを揺らし、足早にベンチへ下がった。

 「コース(のギリギリ)に来ていたので、なかなか手を出しづらかった」

 2年連続10勝のエース右腕に敬意を表したが悲観はしなかった。計5球。日本で培ったストライクゾーンで勝負し、外角の際どいコースを見極めようとした結果の見逃し三振だった。メジャー1年目の打者の多くは外角に広いストライクゾーンの変化の苦しむが「振らない勇気」に大谷の信念が凝縮されていた。

 2、3打席目は凡退するも際どい球はカットし、見逃しストライクはゼロだった。「結果ではなく、アプローチの仕方としては悪くなかった。微妙なズレでフライになり、ゴロになる。打席を重ねていく中で修正してやりたい」。26日(日本時間27日)に続き、3打席全て違う投手と対戦した。2日で6投手と対戦し「そんなに大きな違いは感じないですけど、外(のストライクゾーン)が広い」と分析し、「次に向けて、そこに手を出して行ければいい。一つ一つの確認が大事になる」と力を込めた。

 進化する打者・大谷。メジャーでは初対決の投手ばかりだが、簡単に信念はぶれない。「安打にはならなかったですけど、どういう感覚で打つのかを確認出来たので良かった」と話した。

 再び投手モードに切り替わる。28日(同3月1日)にブルペン投球を行い、3月2日(同3日)にマイナー選手中心のブルワーズとの練習試合に先発する。1回1/3を2失点だった24日(日本時間25日)ブルワーズ戦での初登板を踏まえ「実戦のレベルの中で、しっかりボールとマウンドに対応していくのがまず一番」とテーマを掲げた。 (スコッツデール・柳原 直之)

続きを表示

2018年3月1日のニュース