【裏方の流儀】広島・松原トレーナー 心の“内角”までケアする「超おせっかい」

[ 2018年2月17日 08:25 ]

裏方の流儀=広島・松原慶直トレーナー(42)

「選手に共感、共鳴するのが自分のルール」と語る松原トレーナー
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 練習中はもちろん、グラウンドを離れても選手に寄り添う。「僕は超おせっかい。そう感じる人は多いと思うし、選手ならウザいと思いますよ」。広島・松原慶直トレーナーはそう言って苦笑いした。

 小1からサッカーを始め、Jリーグのトレーナーを目指して米国フィラデルフィアのテンプル大学へ。卒業後は現地のクリニックに勤め、妻・香奈江さんの出産を機に帰国を決意。04年から広島でトレーナーを務める。

 「一度は選手に共感、共鳴するのが自分のルール。落ち込む人間を奮い立たせるには技術だけでは無理なので。お互いに近づくことから始めています」

 その手法は、業界で異端だという。選手と近くなり過ぎて、直言できなくなる悪例は数多い。ただ、性格や心理状態などを把握すれば、トレーナー松原に戻る。立ち直らせ、力を伸ばすには何が効果的か、どんな言葉が必要か――。踏み込んでこそ最善に近づける。

 「同じトレーナーでも、以前は熱意のない人間が許せず、どうかしようという発想がなかった。もし働きかけていたら、何か得ることがあったかも…」

 15年目。誰に対しても直言をいとわない。無論、緒方監督にも。ゆえに信頼は絶大だ。トレーナーとして、人間として「いいヒントを与えられたら」。絶妙なバランス感覚が信念を支えている。 (江尾 卓也)

 ◆松原 慶直(まつばら・よしなお)1975年(昭50)6月28日、福岡県太宰府市生まれの42歳。筑紫高―テンプル大。卒業後は現地のクリニックで勤務し、04年1月に広島入り。長く3軍トレーナーを務め、15年から1軍チーフトレーナー。

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