壮大なるメジャー二刀流“挑戦”だが…大谷本人の気持ちはいかに?

[ 2017年11月11日 09:00 ]

11日にメジャー挑戦を表明する日本ハムの大谷
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 11月11日、午前11時。日本ハム・大谷が、ついにメジャー移籍について口を開く。「メジャーで二刀流」の夢への大きな一歩。「挑戦」の言葉が似合うが、本人はどう思っているのだろうか。

 約4年前の14年1月23日。ヤンキース入りに合意した田中の記者会見が行われた。ポスティング・システムの新制度導入などで、従来よりも手続きが遅れた。田中のメジャー移籍表明が13年12月17日。移籍先決定は1月23日で、期間としては37日間だった。

 田中の合意会見。会場は仙台市内のコボスタ宮城(現Koboパーク宮城)で、その冬、初めて雪が積もっていた。雪景色とともに、記憶に残っているやりとりがある。答えが分かっていながら記者は「我々はメジャー“挑戦”と安易に言ったり書いたりしてしまうが“挑戦”でいいの?」と質問した。田中は「“挑戦”ではないですね…」と言った。それまで田中の記事の見出しには「メジャー挑戦」が並んでいたが、翌日から激減した。

 普通にやれば、結果を残して当然。日本で積み上げてきた実績、経験もある。だからこそ田中にとってメジャー移籍は、結果を出しに行くところであって「挑戦」という位置づけではなかった。その思いを田中は「向こうで世界一をつかみ取るための戦力になるために行く」と表現した。今季はレギュラーシーズンでは苦戦したが、ポストシーズンでは快投。「世界一をつかみとるための戦力」に値することを証明した。

 さて、大谷である。日本でも当初、二刀流は異端として批判を浴びた。メジャーで二刀流を認めさせる道は、さらに困難な道になるだろう。田中の場合とは違い、状況的には壮大な「挑戦」と記者はとらえている。でも、心のどこかで「“挑戦”ではないですね…」と言い張る大谷も見たい、と思っている。(記者コラム・春川英樹)

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