広島一本釣りに待った 中日 広陵・中村を1位指名へ

[ 2017年10月26日 05:38 ]

いつも通りトレーニングに集中する広陵・中村
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 広島が1位指名を公表している広陵・中村を、中日も1位指名する可能性が強まった。

 大会6本塁打の新記録を樹立した、今夏甲子園の最大のスター選手。都内のホテルで前日会議を終えた中田宗男スカウト部長は、明言はしなかったが「内々ではほぼ決まっている」と話した。続けた言葉は「生きのいい選手、一つでも年齢が若いのがポイント。スピード系を重視する」。捕手ながら足が速いというのは、中村の大きな魅力でもある。

 広島にとっては逃したくない地元の星。同じく都内で開いた会議で1位指名を確認したが、松田元(はじめ)オーナーは「下手したら最大3球団行くんじゃないか。難しいドラフトになる」と頭を悩ませていた。

 競合すればクジを引く順番は後で、緒方監督が壇上に登る。指揮官は「将来(鈴木)誠也に次ぐ右打者として、クリーンアップを打てる可能性を秘めた選手。広島の子で、県民の方の期待も大きい。よその球団に獲られないことを祈るだけ」と願った。昨年は、ともに5球団が競合した1位の田中(創価大→ソフトバンク)、外れ1位の佐々木(桜美林大→ロッテ)を外し、三度目の正直を期す。

 中日は森監督がクジを引く予定。「一杯飲んで寝たら(当日に状況が)変わる。俺は言われた通りにやるだけ」と泰然自若の構えだった。中田部長は「今日現在で単独(指名)になりそうな選手がいる。そうなったら変わる可能性がある」とも話し、ヤマハの快速球投手・鈴木博の一本釣りも視野に入れている。「明日もう一度話し合う余地はある」とし、当日に他球団の出方を予想しながら最終決定することになる。

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