【中日3位】滝川二・高松 親譲りの俊足で未来の盗塁王目指す“滝二のイチロー”

[ 2017年10月26日 20:34 ]

プロ野球ドラフト会議 ( 2017年10月26日 )

中日の3位指名を受けた高松渡内野手はカメラマンの用意した中日の帽子を被る
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 “滝二のイチロー”と呼ばれた俊足男は、指名されるまで緊張でガチガチ。ネット中継の大型画面を見つめていた高松渡内野手(18=滝川二)は、中日3位で名前が呼ばれると「ホッとしました」と大きく息を吐き、野球部の同級生21人らから拍手を浴びた。

 3年夏まで50メートル走は5秒9だったが、野球部引退後の練習でタイムが伸びて5秒8。今夏の兵庫県予選でも本塁から一塁への到達タイムが尊敬するマーリンズ・イチロー(44)の3秒90を上回る3秒53を記録し周囲を驚かせた俊足が自慢。さらに高校通算11本塁打のうち9本がランニング本塁打。「三遊間にゴロが飛んだら、ヒットになります」と建築業を営む父・哲也さん(48)譲りの俊足で、内野安打も多かった。

 また3年春からストレッチを欠かさず、股関節の柔軟性が出て、守備力も上がった。偏食家で食の細い息子に「お菓子、ジュースを与えず、牛乳、果物を多くした」と母・宏美さん(41)のサポートもあり、細身の身体ながら子供の頃からケガらしいケガはない。

 「1年目は体作り。(将来は)糸井さんみたいに打率を残して、盗塁王のタイトルを獲れる選手になりたいです」。中日の遊撃には、昨年のドラフト2位で1年目からレギュラーとなった走攻守三拍子揃った同タイプの京田がいる。自慢の足で、チーム内競争に殴り込み。「親孝行できるチャンスをもらいました。両親に恩返ししたい」と決意を新たにした。

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