夢は日本球界入り “台湾の大王”4割男が打倒稲葉J誓う

[ 2017年8月1日 05:30 ]

7月8日、台湾プロ野球のオールスター戦に出場し、1本塁打を含む3安打4打点と活躍した王柏融
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 新生稲葉ジャパンの初陣となるのが、11月16〜19日に東京ドームで開催される「アジアチャンピオンシップ2017」だ。U―24と若手中心の戦いとなる中、侍ジャパンの強敵となりそうなのが台湾の4割打者・王柏融(ワン・ポーロン)内野手(23)だ。

 「日本は優れた選手ばかりだし、対戦が楽しみ。(今から)興奮している気持ちもあるが、試合を迎えれば平常心で臨みたい」と王柏融。対戦したい相手には「大谷投手」と即答で名前を挙げた。学年は一つ違うが同じ23歳。二刀流VS4割打者が、11月に火花を散らす。

 日本のファンに強烈な印象を残したのが、2月28日の侍ジャパン―台湾プロ選抜の壮行試合だった。王柏融は3回、楽天・則本からバックスクリーンに特大2ラン。前年にシーズン打率・414をマークした実力を見せつけ、「本物だ」と侍ジャパンの選手を驚かせた。

 次なる戦いが、稲葉新監督の初陣となるアジアチャンピオンシップ。出場資格は24歳以下(93年1月1日以降生まれ、オーバーエイジ枠3選手)で、今月8日に台湾・花蓮で行われた台湾プロ野球のオールスターは、大会を見越して「24歳以下チーム」が編成された。3番で出場した王柏融は一発を含む3安打。前年球宴から5打席連続安打、1試合4打点はいずれも台湾プロ野球タイ記録で「本塁打はいつも通りに打ったよ。このチームは年齢も近いし、新鮮な感じ」と笑顔で話した。

 「若い選手で一緒に頑張ろうというという雰囲気が出ている。非常に楽しい。秋に向けてチームメートと一緒に準備したい」。今季も72試合で打率・393(7月30日現在)と4割を視野に入れる。将来的には「自分の夢。そういうチャレンジができるよう自分に期待している」と日本球界入りを思い描く「台湾の大王」が、打倒稲葉ジャパンへと早くも闘志を燃やしている。

 ◆王 柏融(わん・ぽーろん)1993年9月9日、台湾・屏東県生まれの23歳。中国文化大から15年に台湾プロ野球・ラミゴ入団。16年に打率・414、200安打のシーズン記録を達成。MVPや新人王などのタイトルを総なめにした。15年のプレミア12などに台湾代表として出場。1メートル81、90キロ、右投げ左打ち。

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