尽誠学園 151キロ今井に脱帽「打席に入る前から打てる気がしなかった」

[ 2016年8月12日 19:30 ]

<尽誠学園・作新学院>7回、入江(左)に貴重な追加点となるソロ本塁打を許す尽誠学園・渡辺

第98回全国高校野球選手権大会第6日・2回戦 尽誠学園0―3作新学院

(8月12日 甲子園)
 尽誠学園は打線が13三振を喫して5安打無得点に抑え込まれて、作新学院に敗れた。

 敗戦に肩を落としながらも、ナインからは最速151キロを計測した相手エース・今井のストレートに驚嘆の声があがった。

 捕手でもある8番打者の松原は3三振。2回の最初の打席では151キロを2球、体感した。「速いです。完全な力負けです。攻略の糸口がなかなか見つからなかった。気づいたら、パーンとミットに入っている」

 1番打者で、いずれも直球で3三振を喫した弦本は「真っすぐしか狙っていなかったし、甘いところに来るまでは打たないで見ていこうと思っていた。コントロールが良くないと聞いていたが(コースの)ギリギリを攻めてきた。3年間対戦した中で一番いいピッチャー」と、完敗にさばさば。

 6番打者、宮川は最初の打席で中前打を放つ“健闘”を見せたが、変化球とストレートでそれぞれ1個ずつ空振り三振。

 「とにかく速い。ヒットは変化球だった。真っすぐは、バットの上を通る。変化球を投げてくればなんとか、と思ったけど。真っすぐは、打てる気はしたけど当たらなかった」

 エースの渡辺は、投げ合った相手が凄すぎた、とばかりに「レベルが違う」と納得顔。打者としては2三振で、最初の打席では150キロを見せつけられた。「打席に入る前から打てる気がしなかった。地面ギリギリと思ったボールが浮いてきてストライクになる。(それで)ボール2個分くらい上を振ったけど、全然あたらなかった。どうしてあんな速い球を投げられるのかと思った」と悔しさよりも、同じ投手として感心しきりだった。

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2016年8月12日のニュース