オーナー「全勝」指令から オリ今季初4連勝 首位みたい?

[ 2016年8月12日 05:30 ]

<オ・ソ>平野(右)らナインと勝利のタッチを交わす安達

パ・リーグ オリックス4―3ソフトバンク

(8月11日 京セラD)
 総帥の“厳命”は効果絶大だ。オリックスが接戦を制し、首位・ソフトバンクに2年ぶりの3連戦3連勝。

 7日に京セラドームに来場し、残り試合でのテーマを「全勝」とした宮内義彦オーナー(80)の観戦当日から勝ち続け、今季初の4連勝となった。

 まるで首位チームかのような戦いぶりだった。2回に大黒柱の金子が先に2点を失ったが、連勝中の勢いは衰えない。1―2の6回1死一塁から相手の連続失策で満塁のチャンスをもらい、安達の中前2点打、続く川端の中前打で3得点。ミスを確実に突き、リードを継投で守り切った。決勝打の安達は「投手も頑張っているし、打線もつなぐ意識が出てきている。かみ合っている」と負けない要因を口にした。

 財界きっての野球好きとして知られ、球団発足以来、チームを愛し続けてきた宮内オーナー。20年連続V逸の可能性が高い現状に我慢は限界に達している。前回来場時も長らく位置した最下位について「論外」と断じ、残り試合の全勝を厳命。激励は連勝とともに、全て単打の9安打で先発全員安打という珍記録も呼び込んだ。

 投手陣が踏ん張り、打線が機能する理想的な勝ちパターン。福良監督は「早い段階でこういうゲームができていたら…」と苦笑いだが、ここにきて目指す形はできてきた。苦境は明るい未来につながると信じたい。 (桜井 克也)

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