【西東京】早実・清宮 開会式“主役” アップ映像に2万人観衆沸く

[ 2016年7月3日 05:30 ]

開会式で入場行進する早実・清宮(左から2人目)

 第98回全国高校野球選手権大会(8月7日から15日間、甲子園)の地方大会は2日、5大会で37試合が行われた。東西東京大会は神宮で開会式が行われ、早実(西東京)の清宮幸太郎内野手(2年)は2年連続の甲子園出場への強い決意を語った。昨年の西東京大会では不発だった本塁打にも自信をのぞかせた。また、高知大会の組み合わせが決まった。

 開会式のため神宮に到着した早実ナインの中に清宮の姿はなかった。混乱をさけるためチームとは別行動で球場入り。注目度抜群の怪物スラッガーは「勝負の時季に来た。(神宮に)久しぶりに来て、この雰囲気が甲子園の道なんだというのが再燃してきた」と気持ちを高ぶらせた。

 開場は昨年同様、1時間45分早まって午前11時15分。報道陣はテレビ局7社を含む計25社、87人が詰めかけた。開会式ではグラウンドの一塁側に初めて撮影エリアが設置された。バックスクリーンに表示された東京MXテレビの生中継映像では清宮が何度もアップで映し出され、そのたびに2万人の観衆が沸いた。

 開会式後には金子主将と2人だけ取材時間が設けられた。今年に入り28発を放ち、高校通算本塁打は50号に到達し「本塁打が増えてきたのは凄いいいこと」と成長を実感して大会を迎える。昨年の西東京大会は20打数10安打10打点ながら0本塁打だったが、「本塁打への意識はないけど良い当たりが出れば入るかなと思ってます」と自信を口にした。

 昨夏よりもマークは厳しくなり、勝負が避けられるケースも予想される。「2年目のジンクスはないのか?」と尋ねられると、「どういうことですか」と逆質問。意味を説明されると「知らなかったです」と笑い飛ばして「敬遠があってもヒットと同じ気持ちでやろうと思ってます」と涼しい顔で話した。

 今年はノーシードからの挑戦で、初戦は10日の啓明学園戦。次に神宮に戻って来るのは21日の準々決勝だ。「またここに戻って来て優勝して甲子園に行きたい。甲子園でやり残したことはたくさんある。それをやりきるためにも西東京大会を勝ち抜かなきゃいけない」。並々ならぬ覚悟を胸に2度目の聖地を目指す。 (青木 貴紀)

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