変化球狙い見抜いた阪神・岡崎の洞察力「ならば、ストレートで」

[ 2016年7月3日 09:10 ]

<中・神>6回、内角直球で堂上(右)を見逃し三振に抑える能見と岡崎のバッテリー

セ・リーグ 阪神3―2中日

(7月2日 ナゴヤD)
 最下位に0・5ゲーム差で迎えた試合で、捕手・岡崎の洞察力が阪神を勝利へと導いた。3―2で迎えた6回2死満塁。打者・堂上に対し3球連続で内角直球を要求し、見逃し三振に封じた。

 「(中日打線全体が)能見さんに対して変化球に絞って打ってきている感じがあったのと、インサイドの真っすぐに反応してこなかったので…」

 確信にも似た思いを抱いたのは、6回1死から平田に右中間二塁打を許した時だった。1ボール2ストライクからの4球目。外角低めへ沈むフォークをきっちりと捉えられた。「チームとして徹底しようとしている」。2回の福田の2ランも、チェンジアップを打たれた。ならば、ストレートで――。大胆にも見える堂上への配球は、緻密な分析に基づいていた。

 開幕スタメン捕手は原口の台頭もあり、徐々に先発の機会が減少。能見とは5月1日以来のバッテリーだったが、期待に応えた。岡崎が先発マスクをかぶった17試合は11勝4敗2分け。借金「7」のチームにあって貯金「7」は、光るデータだ。 (森田 尚忠)

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2016年7月3日のニュース