筑波大駒場 主将・田中啓、大敗も夢続く「東大を目指す」

[ 2016年7月3日 09:31 ]

<西東京大会 日大二・筑波大駒場>2回2死二塁、日大二・相沢の左前適時打の打球を捕球する筑波大駒場・田中啓

第98回全国高校野球選手権・西東京大会1回戦 筑波大駒場1―12日大二

(7月2日 神宮)
 西東京大会で最初にこの夏を終えることになった筑波大駒場。田中啓資主将は「ところどころ勝ち目は見えたが打撃の差が出た」と冷静に分析し、「開幕戦でできたのはある意味自慢です」と爽やかに振り返った。

 毎年、東大合格者を多数輩出する全国有数の超進学校。野球部として練習参加を義務づけることはなく自主性を重視する。3年生は自身と2回途中から登板した妹尾の2人だけ。互いに高め合って文武両道を実現し「妹尾が良い投球をしてくれてありがたかった。支えになった」と感謝した。

 「8番・左翼」で出場。1打席目は三振。2打席目は投前犠打を決めた。「打撃で貢献できなくて主将として心残り。もう少し食い下がれたら良かった」。1―12で日大二にコールド負けを喫し、悔しさを噛みしめた。

 甲子園には届かなかったが、夢の続きがある。「東大を目指している。東京六大学でやりたい」。東大は今春リーグ戦で3勝を挙げるなど注目を集めている。「自分は入ったときから投手だった。神宮で投手をやりたい」。高校野球最後の舞台となった学生野球の聖地のマウンドに立つため、しばらくはボールをペンに握り替え、厳しい受験を乗り越えてみせる。(記者コラム・青木 貴紀)

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2016年7月3日のニュース