聞けば悪役イメージも覆る?Aロッドの心温まるちょっといい話

[ 2016年5月1日 10:37 ]

ヤンキースのアレックス・ロドリゲス内野手 (AP)

 ヤンキースのアレックス・ロドリゲス内野手(40)は禁止薬物使用のために1年間の出場停止処分を科されるなど、多くのファンにとっては“ヒール”のイメージが強い選手。しかし、4月29日の宿敵レッドソックス戦で見せた同選手の行動には素直に賞賛を贈るべきではないだろうか。

 ロドリゲスはこの試合の2回にセンターオーバーのソロ本塁打を放ったが、ベース一周後にバットボーイからバットを受け取ると、バックネット裏最前列に座る少年ファンに手渡した。

 アリゾナからはるばるボストンまで足を運んだというこの8歳の少年は、レッドソックスのオルティスの大ファン。父親とレッドソックスの試合をフェンウェイ・パークで観戦することを望んでいたが、残念ながらそれは叶わなかった。少年の父親は昨年の9月にガンで他界したのだ。

 この話を耳にしたオルティスは、試合を見てもらおうと、母親や兄弟とともに少年をフェンウェイ・パークに招待。さらに、試合前の打撃練習にもグラウンドに招き入れた。そこで少年はロドリゲスに遭遇。「もしホームランを打ったら、バットをあげる」と約束されたという。ロドリゲスは第1打席で見事に有言実行。レッドソックスファンもこの話を聞けば、打席でのブーイングをためらうだろう。

続きを表示

2016年5月1日のニュース