野球やろうぜ!ハム栗山監督が続ける草の根運動「伝えるのは役割」

[ 2016年5月1日 08:40 ]

試合後、子供にハンドタオルをプレゼントする栗山監督

 日本ハムの本拠地・札幌ドーム。今季、栗山監督は勝利後に必ず、自身の「サイン入りタオル」をファンに配っている。グラウンド上に設置されたフィールドシート限定だが、ファンは驚き、大喜びする。

 実はこれ、ミズノ社の野球推進キャンペーン「野球やろうぜ。」に栗山監督が賛同したもの。「野球の楽しさを感じてほしいからね。(観戦しているファンにとって)そういった喜びがパワーになるんだ」。胸元に「野球やろうぜ。」のロゴが入ったアンダーシャツまで着用している。野球愛に溢れ、常にファンへの感謝を口にする栗山監督らしい行動だ。「そういうもの(野球の楽しさ)を次の世代に伝えるのはわれわれの役割でもあるから、お手伝いさせてもらっているだけだよ」。

 地上波のテレビ中継は減り、子供たちが野球にふれ合える場所も以前より少なくなった。だからこそ球場で野球の素晴らしさを感じ、少しでも興味を持ってほしい。その思いは選手も、監督も同じだ。

 02年に町名と同じ名前という縁で北海道栗山町に「栗の樹ファーム」という天然芝の少年野球場まで造ったことは有名。日本ハムが北海道に移転する前から移住。野球場では毎年夏に少年野球大会が開催され「いつか栗山町からファイターズに入団する選手が出てきてほしいね」と夢を描いている。全てが全力投球。好きな言葉は「夢は正夢」。担当記者3年目になるが、その熱意にはあらためて頭が下がる。(記者コラム・柳原 直之)

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