黒田 広島で初の4月中4勝「自分の中で満足しています」

[ 2016年5月1日 05:51 ]

<広・中>7回2失点で4勝目を挙げた黒田

セ・リーグ 広島12―2中日

(4月30日 マツダ)
 また一歩、偉業へと前進した。広島の黒田博樹投手(41)が30日、中日戦で7回を8安打2失点と好投。ハーラー単独トップの4勝目を挙げて、日米通算勝利数は197となった。4月までに4勝マークは広島在籍時では初めて。快調なペースで白星を重ね、200勝へあと3とした。打線は丸佳浩外野手(27)の2打席連続3ランなどで12得点。チームは今季最多タイの貯金4とし、2位に浮上した。

 6回1死一、二塁。打席にビシエドを迎えた場面が、黒田の最大の見せ場だった。執拗(しつよう)に内角を突く。懐に食い込む宝刀ツーシームを5球続けた。相手はリーグトップの9本塁打。それでも長打を恐れず果敢に攻めた。最後はこの日最速の146キロでドン詰まりの遊ゴロ。大きなヤマを乗り越え、ホッと息を吐いた。

 「困った時にツーシームでインサイドを突くことができた。早い回に内角を意識させたことが、後半に生きた」

 2回無死での第1打席が伏線だった。145キロの内角ツーシームでバットを折って遊ゴロ。4回2死では一転、全4球を外角に配し、最後は高めの144キロカットボールで空振り三振に斬った。3打席で内、外、内と幻惑。「メジャーでも何回か(対戦は)ある。抑えられたので、こういう(勝利の)展開になったと思う」。ヤンキース時代の対戦は5打数無安打3奪三振。この日も4番を3打数無安打に抑えることで、中日打線を分断した。加えて7回でゴロアウトは15個。バットの芯を外す投球術がさえた。

 広島に居残り、テレビ観戦した26日のヤクルト戦(神宮)。新井が2000本安打を達成したシーンを見て「感動的だった。できれば球場の雰囲気を体感して、自分の目で見たかった」と振り返る。自身の調整への影響を考慮して神宮行きは断念したが、「戦友」ともいえる存在の偉業を祝福せずにはいられない。

 日米通算197勝。勝ち星の数では球団OBの長谷川良平と並んだ。「球団草創期のエースだった方。うれしいし、光栄に思います」。素直な喜びを口にするが、新井の次は…の問いには「できれば、そっとしておいてほしい」と苦笑いする。

 「去年はしっくりくる試合が少なかった。今年は大勢のお客さんの前でいい投球ができ、自分の中で満足しています」

 ハーラー単独トップの4勝目。チームも今季最多タイの貯金4で2位に浮上した。黒田が4月までに4勝を挙げるのはヤ軍時代の13年以来で、広島では初の快ペースだ。大台へ残り「3」。衰え知らずの41歳が金字塔へと突き進む。 (江尾 卓也) 

 ≪月間MVPも≫黒田(広)が7回2失点で4勝目を挙げ日米通算では197勝(日本118勝、米79勝)になった。今季開幕時の年齢は41歳1カ月(現在は2カ月)。41歳以上で開幕を迎えたシーズンに4勝以上は、昨年三浦(D)の6勝(開幕時41歳)以来延べ13人目。うち、4月までに4勝到達は黒田が初めてだ。また、この日の白星で、菅野(巨)ら11人の3勝を抜く、セ単独最多勝に浮上。06年8月以来10年ぶり5度目の月間MVPの可能性も出てきた。41歳以上で受賞なら97年4月の大野豊(広=41歳8カ月)、08年8月の山本昌(中=43歳0カ月)に次ぎ両リーグ3人目となるがどうか。

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