南 自分苦しめた「最高の1球」安全策のフォークが…

[ 2016年4月10日 09:35 ]

<ロ・西>6回表2死、メヒアへの不用意な一球に泣いた南

パ・リーグ ロッテ4-5西武

(4月9日 QVC)
 「最高の1球」が、皮肉にも自分を苦しめた。4―4の6回。2番手で登板したロッテ・南は2死無走者でメヒアを迎えた。この場面、最も警戒しなければいけないのが一発。1ボールからの2球目は、外角低めいっぱいの146キロ直球で見逃しストライクを奪った。

 3球目に選択したのはフォークだった。右腕は「2球目がいいところ過ぎた。あれよりも内に入りたくなかったので、フォークの方が安全かなと思った」。メヒアは直球系には積極的にバットを出してくるタイプ。同じ球種を続ければ、タイミングは合いやすい。直前の球よりも甘くなってはいけない状況が、ロッテバッテリーに「落ちる球で確実に空振りを狙う」という選択にさせた。

 ところが、そのフォークは真ん中に入り、決勝ソロを被弾。伊東監督は「絶対に(本塁打は)打たれてはいけない。配球はクエスチョン」と首をかしげた。南は開幕からセットアッパーを務め、ここまで5試合連続無失点。右打者には安打すら許していなかった。しかし、安全策のフォークが命取りとなり、右打者のメヒアに痛恨の一発を浴びた。(川島 毅洋)

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2016年4月10日のニュース