ドラフト候補152キロ右腕の横浜・藤平 オール直球で3者連続K

[ 2016年4月10日 14:25 ]

7回から登板し、1イニングを3者連続三振に斬った横浜・藤平

神奈川県高校野球春季大会2回戦 横浜7―0霧が丘

(4月10日 横浜高校長浜球場)
 今秋ドラフト候補の藤平尚真投手(3年)が10日、横浜高校長浜球場で行われた霧が丘との神奈川県高校野球春季大会2回戦に7回から3番手で登板。投じた13球はすべて直球で3者連続三振に斬ると、詰めかけた100人を超える観客から拍手がわき起こった。エース右腕は「直球を投げたいところに投げ込めた」と納得の表情で振り返った。

 中学3年時は侍ジャパンU15に選出された1メートル86の大型右腕。昨秋まで付けていた背番号「1」は今春は左腕・石川に譲り、自身は背番号「10」を背負う。2人と話し合いの末に背番号変更を決めた平田徹監督は「石川にはもっと成長を期待しているし、藤平にも奮起を期待している」と理由を説明。藤平は「野手としてもしっかり結果を残してほしいし、背番号関係なく右と左のエースとして活躍してほしい、と監督から伝えられました」と話す。

 この日は野手としても奮闘した。「6番・右翼」で先発出場し、1―0の初回2死一、二塁から左翼へ痛烈な適時打。3回1死一塁では一塁走者として次打者の中飛で果敢に二塁を陥れ、バットと足でも魅せた。

 3月24日の日大三との練習試合では昨年までの自己最速を1キロ更新する152キロを計測。今春センバツは出場を逃しただけに、高校最後の夏にかける思いは人一倍強い。藤平は「横浜高校のエースとして優勝を目指していこうという気持ちでいる」と強い決意を口にした。

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2016年4月10日のニュース