オリいいとこなし 本塁打出ず…エース金子は8失点KO

[ 2016年4月10日 06:06 ]

<ソ・オ>5回途中で降板した金子

パ・リーグ オリックス1-13ソフトバンク

(4月9日 鹿児島)
 見慣れた光景になりつつあることが悲しい。鹿児島でもアーチは出ず、投手陣はエースの金子らが3被弾の大炎上で3連敗。ソフトバンクを目覚めさせる1―13の大敗で最下位脱出に失敗したオリックス・福良監督の声は沈んだ。

 「きっかけが欲しい?そうですね…。先発がなんとか頑張ってもらう、ということになるかな」

 数字が窮状を物語る。今季3度目の2桁失点でチーム防御率はついに6点台へ突入。総失点「75」と総得点「33」はともに12球団ワースト。開幕からの11試合連続無本塁打なしで、大映が1953年に記録した12試合連続という2リーグ制以降のワースト記録に「王手」がかかった。

 4回1/3で降板した金子は自己最悪に並ぶ8失点だった。3回、福田に右越え1号ソロ、4回には高谷にも2死二、三塁から真ん中に入った直球を右中間に運ばれる1号3ランを浴びた。いずれも初球が捕手・伊藤のミットよりも真ん中よりに入り、痛打された。

 開幕投手を務めながら、いまだ勝ち星がなく、「自分の気持ち的なもの。引きずらないようにしたい。切り替えるしかない」と自分に言い聞かせるしかなかった。

 悪循環は続いた。出場選手登録されたばかりの新外国人、ミッシュが5回1死満塁で金子を救援。中村晃への“初球”がボークとなり記録上は0球で1点を献上。期待された沈滞ムード払拭の期待からはほど遠い。14年6月9日の呉(広島戦)から続いていた地方球場連勝も7で止まった。10日の同戦は(熊本)は中4日で西が志願の先発。流れを反転させる快投と援護弾がほしい。(水口 隆博)

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2016年4月10日のニュース