岩隈&青木 世界一へ共闘 同学年ともに単年契約、1年で結果出す

[ 2016年4月5日 07:22 ]

固い握手で共闘を誓い合う青木(左)と岩隈

 大リーグは3日(日本時間4日)、3試合が行われ、2016年シーズンが開幕した。開幕ロースター入りした7人の日本選手の中で注目は岩隈久志投手(34)と青木宣親外野手(34)のマリナーズ・コンビ。世界一への共闘を誓い合った。

 新天地マリナーズでも1番打者として期待される青木と、ヘルナンデスと並ぶ先発2枚看板の岩隈。イチロー(現マーリンズ)と佐々木が投打で引っ張っていた01年以来15年ぶりのポストシーズン進出は、2人の活躍なくしてあり得ない。同学年コンビはお互いの印象をどう思っているのか。

 青木 粘り強く、長打は打たれない凄い投手。低めでゴロを打たせたり、球数少なくイニングを多く投げたり。本当にチームに必要な選手。

 岩隈 ヤクルト時代に初対戦した時は天才打者だと思った。足が速く、ボールもよく見られて出塁率も高い。そして単打だけじゃなく長打も打てる特長がある。

 キャンプ中はたびたび食事などに出掛け、プライベートでも仲が良い。先日も昼時に、ふらっと青木が岩隈宅を訪れた。「暇だから遊びに行っていい?という感じで。昼ご飯をパパッと作りましたけど」と岩隈は手料理のチキンワンタンスープを振る舞ったという。これには青木も「料理が上手!器用で尊敬する。自分にないものを持っていて、うらやましい」。一方で岩隈も「準備の仕方もちゃんとしているし、考え方とかいろいろポイントを持っている。凄いなという感じ」と接する時間が増え、良い意味で刺激を受け続けている。

 09年WBCはともに主力として日の丸を背負い、韓国との決勝では岩隈は先発し、青木は3番を打ち、世界一を一緒につかんだ。ともに1年契約で、来季の契約延長は今季の成績次第。見詰める視線の先は同じだ。

 岩隈 一緒にプレーオフを目指したい。ノリ(青木)はワールドシリーズも経験してやり方も知っているし、楽しみ。

 青木 何とか2人で力を合わせてチャンピオンになりたい。

 固い絆を、今まで届かなかった頂点への大きな力に変える。 (石井孝尚通信員)

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2016年4月5日のニュース