マー君 ももクロと登場曲を共同作詞「いろんな意味で勝負の年」

[ 2016年4月5日 05:35 ]

天候不良で開幕戦が中止となり、雨の中でキャッチボールをする田中

 ヤンキースの田中将大投手(27)が4日、今季本拠地で使用する登場曲がアイドルグループ「ももいろクローバーZ」の「GET Z’ GO!!!!!」に決定したと公式サイトで発表した。2年連続開幕投手を務める予定だった現地4日(日本時間5日)のアストロズ戦は天候不良のため中止となり、仕切り直しとなる5日(同6日午前2時5分開始)の同戦でお披露目される。今回は初めて田中が作詞に携わっており、思い入れの詰まった合体作品で世界一を目指す。

 親交の深い、ももクロからのエール、そして自身への応援歌。「責任と自覚を持ってマウンドに上がりたい」という16年シーズンは、当面はヤンキースタジアムでしか流れない貴重な一曲に後押しされて登場する。

 今季使用する登場曲「GET…」について、田中は公式サイトで「3年連続となる今回は、“ももクロ=ライブ”、“田中将大=マウンド”というそれぞれのステージに立つまでの氣持ちや心構えをお互いが文章にしてつなぎ合わせ、歌詞を作成。自分自身への応援歌であるとともに、お互いへのエールを込めた楽曲となっています」(原文まま)と説明した。

 メジャー移籍1年目の14年からももクロの楽曲を登場曲として使用。このオフ、ももクロのメンバーから登場曲提供の提案を受け、田中は練習の合間を縫って歌詞を考えた。1日に田中側に届けられたばかりの作品だ。

 今回の楽曲制作にあたり、ももクロメンバーからは「1回でも多く聴きたいので、ワールドシリーズまで行ってください」とエールを送られたという。田中が本拠地で投げれば投げるほど、ももクロの登場曲が流れる。過去2年はいずれも故障者リスト入りしてシーズン中に離脱。田中がシーズン通してエースの役割を担うことができれば、それはチームの成績にも直結する。「ワールドシリーズまでチームを引っ張っていけるような投球をしたい。16年はいろんな意味で勝負の年だと思っているので、期待に応えて頑張りたい」と、世界一を争う舞台まで登場曲を流すことを誓う。

 2日にはももクロが全米ツアーを行うことを発表。3カ所で4公演行う日程は未発表だが、スタートはヤンキースの本拠地であるニューヨークになることが決まっている。田中が活躍すれば、ももクロも米国で脚光を浴びることになる。

 田中が先発予定だった開幕戦は天候不良のため、当日朝に早々と中止が決定。元々、試合がなかった5日(日本時間6日)に順延された。田中はスライド先発することが決定。予期せぬ中止で難しい調整を強いられるが、それもエースとしての使命。自身の思いも加わったアップテンポの曲調に乗って出陣する。(ニューヨーク・東尾 洋樹)

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