内海“おしどり夫婦”で今季初連勝の6勝目「引き出してくれた」

[ 2014年9月20日 05:30 ]

<巨・ヤ>長野に続き、クリームを持った矢野(右)に襲撃される加藤

セ・リーグ 巨人6-3ヤクルト

(9月19日 東京D)
 巨人・内海の真骨頂が出た。初回、先頭の山田を四球で歩かせるも、次打者の川端を投ゴロ併殺。続く2回も先頭のバレンティンに左前打されたが、雄平を遊ゴロ併殺に斬った。

 「あれでうまく乗っていけた」。次第にギアが上がり、その後の2度の失点はいずれも最少の1点に抑えた。8回途中まで投げ抜き、自身今季初の連勝で6勝目をつかんだ。

 「粘り強く、先に点をやらない。走者を出しても一人ずつ抑える気持ちでした」。この日2度併殺に仕留め、今季の併殺は12。左肩痛による離脱でようやく規定投球回に達したばかりだが、杉内の11、菅野の10を抜きチームトップだ。5日の対戦では6回途中4失点で敗れた強打のヤクルト打線。「何としてもやり返すつもりだった。優勝のことは横に置いておいて」。打席ではセーフティースクイズも決め、リベンジに相好を崩した。

 エースの粘りを引き出したのは加藤だった。前回12日のDeNA戦(東京ドーム)での完封リードに続き、内海とバッテリーを組んだ。プロ16年目で通算55試合目の先発マスクで、うち18度が内海。4回には先制の左前適時打と攻守に援護した。内海も「うまく引き出してくれたなという感じです」と2学年上の女房役に感謝。バッテリーそろい踏みのお立ち台では加藤が、長野と矢野にシェービングクリームパイの手荒い祝福を受けた。「うれしいし、ほっとした。(パイは)おいしいです」と加藤。長く巨人を支える「おしどり夫婦」が、健在ぶりをしっかり示した。

 ▼巨人・長野(お立ち台の加藤をパイで襲撃し)うれしかったので。みんなの思いがこもったパイです。あれ、シェービングクリームなんですけどね。おいしいって言ってましたね。

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