ダルはノーコメント…レ軍前監督 辞任理由は不倫?

[ 2014年9月20日 05:30 ]

会見場に姿を見せたワシントン氏(右)とゲリー夫人(中央)(AP)

 海の向こうでも「不倫は文化」とはいかないらしい。レンジャーズのロン・ワシントン前監督(62)が18日(日本時間19日)、テキサス州ダラス近郊で記者会見を行い、今月5日に電撃辞任した理由を「42年連れ添った妻の信頼を裏切った。人生で最も恥ずべき事をしたため」と、不倫であったことを示唆した。

 辞任以来、公の場に初めて姿を現したワシントン氏は、50人以上の報道陣を前に「私は間違いを犯した」と切り出した。ゲリー夫人と弁護士も同席した会見は3分半にわたり声明文を読み上げ、質問は一切受けつけなかった。2日前の16日は42回目の結婚記念日だった。「きょうは私の人生でどん底の日。妻の信頼を裏切ったこと、選手やコーチ、大リーグ、球団を失望させて申し訳ない」と謝罪。ファンへは感謝を述べ、将来的には球界に復帰したい意向を示した。

 レ軍は辞任発表の際に「野球以外の個人的な問題」と説明しただけだったため、09年の検査で陽性反応を示したコカインなどの薬物問題や女性関係などさまざまな臆測が飛び交っていた。ただ、ワシントン氏は「プライバシーを尊重してほしい。夫婦で乗り越えていきたい」と詳細については語らず、真相は闇の中。米ヤフー・スポーツ電子版は「さらに謎が増えただけ。彼が語りたくない真実はどれだけ醜いことなんだ?」と疑惑が深まった現状を伝えた。

 このため、ワシントン氏の会見を受けても、球団は沈黙を貫き、5日に「入団以来、とても良くしてくれた。偉大な監督」などとコメントしたダルビッシュも同様だった。

 ◆ロン・ワシントン 1952年4月29日、ルイジアナ州ニューオーリンズ生まれの62歳。現役時代は内野手としてツインズなど5球団で10年間プレー。通算564試合に出場し、89年に現役を引退した。アスレチックスなどのコーチを経て、2007年にレンジャーズの監督に就任。10、11年にワールドシリーズに導いた。通算664勝は球団史上最多。

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2014年9月20日のニュース