福留 虎移籍後158試合目で初猛打賞「盆と正月が一緒に来た感じ」

[ 2014年9月20日 05:30 ]

<神・中>3回無死、福留は山井から右越えソロを放つ

セ・リーグ 阪神9-3中日

(9月19日 甲子園)
 本音だろう。「本当に遅いですね…」。阪神・福留ははき出した言葉にタメ息さえ交ぜた。「盆と正月が一緒に来た感じ」とも実感を込めた。

 昨季は63試合。今季は95試合。阪神加入から通算158試合目で初めて3安打を記録した。日本球界では中日時代の07年6月10日のロッテ戦(ナゴヤドーム)以来、2658日ぶりに味わう猛打賞だった。

 早々に劣勢に立った1回はマートンの押し出し四球後に中前適時打で畳みかけた。「マートンがつないでくれた。自分も次につなごうという気持ちだった」。逆に1点優勢で迎えた3回は先頭打者で8号を右翼席へ打ち込み、チームに主導権を握らせた。9月3発目。いや、最近5試合で3本目と数えた方がいい。打撃上昇を印象づける量産態勢だ。

 本塁打の打席へ向かう直前のことだ。西岡から「ホームランを打ちますよ」と送り出されたという。本人は「そうやな」と受け流してベンチを出た。「まさか本当に出るとは。アイツは『僕は予言者です』と言っていたけど…」。変化は自分よりも他人が分かるものかもしれない。打席で見せる姿が西岡に本塁打の匂いをかがせたことは紛れもない事実だ。

 「(本塁打は)芯は芯だった。とらえたという手応えはあった。自分の中でいいタイミングで打てることが少しずつではあるけど出てきた。これを続けたい」

 6回の右前適時打を合わせて3本の快打すべてに打点が付いた。6回まで毎回得点の打線を主役としてけん引。中日・山井には過去5戦3敗でチームが苦手とする相手だった。今季にフリーエージェント権を取得し、オフの先発補強の有力候補としても阪神が動向に注目を寄せる男の完全攻略に大きく貢献した。

 甦った固め打ちの感覚を「続く時は続くし、続かない時は続かない」と表現した。百戦錬磨の男は目の前の結果だけに一喜一憂はしない。逆転2位、そして、逆襲のCS突破へ。福留の完全復調が心強い材料になることは間違いない。

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