横浜隼人ノーシード進撃!手塚、神奈川大会記録に並ぶ3戦連発

[ 2014年7月21日 05:30 ]

<七里ガ浜・横浜隼人>2回、左越えに先制弾を放った手塚

神奈川大会3回戦 横浜隼人8-0七里ガ浜

(7月20日 相模原)
 第96回全国高校野球選手権大会(8月9日から15日間、甲子園)の地方大会は20日、46大会で257試合が行われた。神奈川大会では横浜隼人の手塚渓登外野手(3年)が七里ガ浜戦で大会タイ記録の3試合連続本塁打をマークした。

 またまた打った。2回、先頭で打席に入った手塚は、初球をフルスイング。打球は左翼フェンスを越え、そして弾んだ。チームを勢い付ける先制弾。足早にベースを回った。

 「ボール球かもしれないけど、高めの変化球はホームランになると思っていた。芯ではなかったので入ってくれればという気持ちだった」

 1回戦の横浜商大高戦で好投手の続木から一発をマークするなど、これで3戦連発。高校通算50本目となる一打は、08年の東海大相模・大田泰示(現巨人)らに並ぶ神奈川大会記録になった。

 1メートル86、90キロの恵まれた体格。バットの芯を外してもスタンドに放り込むパワーが持ち味だ。打順は6番だが「2番目の4番打者だと思っている」。冬場は木製バットで打ち込みを続け、1日1000スイングをこなしたこともある。今春はスランプに陥ったが「イメージは日本ハムの中田選手」と、今大会前に右股関節に体重を乗せることを意識。わずかなフォーム修正が、アーチ量産という結果につながった。水谷哲也監督は「手塚が一発やってくれた。しっかり振り込んできたかいがあった」と目を細めた。

 4回戦の相手は桐蔭学園。手塚は「桐蔭は投手がいいので、点を取って楽にしたい」と大会新記録に意欲を見せた。阪神そっくりの縦じまユニホームから「ハマトラ軍団」の愛称でおなじみの横浜隼人。ノーシードから09年以来5年ぶりの甲子園へ。その中心に、手塚がいる。

 ◆手塚 渓登(てづか・けいと)1996年(平8)9月30日、神奈川県生まれの17歳。小2から綾南少年野球チームで野球を始める。綾瀬シニアで関東大会4強進出。横浜隼人では1年秋からベンチ入り。1メートル86、90キロ。右投げ右打ち。

続きを表示

2014年7月21日のニュース