森脇監督「身内のような仲」…津田氏命日に優勝の誓い

[ 2014年7月21日 05:30 ]

86年、森脇(左)はリーグ優勝を決めて達川と抱き合う津田めがけ、ベンチを飛び出す

 オリックス・森脇監督は、今は亡き親友に優勝を届ける。

 この日は「炎のストッパー」と呼ばれ、32歳の若さで他界した元広島投手、故津田恒実氏の21回目の命日。志半ばで逝った津田氏を思い「我々は野球が当たり前のようにできているが、それは決して当たり前のことではない。試合ができる感謝の気持ちを持ちながら、その中で最善を尽くす。あらためて気付かせてくれる特別な日」としみじみと語った。

 広島での現役時代、津田氏とは「何でも打ち明けられる身内のような仲」だった。福岡での闘病中、91年12月24日に一時退院した際、病院近くのデパートに一緒に行ったことは「人生で最も喜びを感じた時」という。その親友の命日に「自分や家族のため、チーム、ファンのために最善を尽くすことを確認できる日。今、僕にできることは、それを伝えていくこと」と思いを新たにした。

 チームは17年ぶりに首位で後半戦に突入。96年以来、18年ぶりのリーグ優勝へ向け「前半戦を自信にして、その気になって挑まないといけない」と決意を口にした。毎年オフに津田氏の墓前を訪れる。今年は優勝報告をできる絶好の機会であり、「素直にそう思いますよ」と語った。

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