ヤクルト 交換トレード獲得の新垣ぶっつけ1軍登板も

[ 2014年7月21日 05:30 ]

ヤクルトとのトレードが決まりあいさつを終え引き揚げる新垣(中央)と山中(右)。左は小川編成・育成部長

 セ・リーグ最下位に低迷するヤクルトは20日、ソフトバンクとの2対2の交換トレードが成立し、新垣渚投手(34)と山中浩史投手(28)を獲得した。ヤクルトからは川島慶三内野手(30)と日高亮投手(23)が移籍する。

 チーム防御率4・93が12球団ワーストのヤクルトにとって、後半戦に向け、投手陣の立て直しが急務となっていた。新垣は今季1軍登板こそないが、06年には自己最多の13勝を挙げるなど通算60勝50敗と実績は十分。小川監督は「素晴らしい球を投げる印象。全盛期より衰えはあると思うが、戦力として考えている。ここ何年かは力を発揮できていないが、そういう思いを爆発させてくれれば」と期待した。

 新垣は22日に山中と共に都内の球団事務所で入団会見を行い、23日に1軍練習に合流。24日まで2日間の練習でブルペン投球を行い、首脳陣がチェックする。高津投手コーチは「状態を確認してからとなるが、いきなりもあるかもしれない」と、2軍での実戦登板を経ずに即1軍で先発させる可能性も示唆した。

 ▼ソフトバンク・新垣 一からのスタートと思って頑張るしかない。失うものもないし、全力でぶつかりたい。(福岡でのプロ12年間は)ケガからの復帰登板もあるし、数え切れない思い出が詰まっている。

 ▼ソフトバンク・山中 チャンスと思ってやっていく。持ち味、スタイルを崩さず、自分を出してやっていきたい。

 ◆新垣 渚(あらかき・なぎさ)1980年(昭55)5月9日、沖縄県出身の34歳。沖縄水産から98年ドラフトでオリックスに1位指名を受けたが拒否し、九州共立大に進学。02年自由獲得枠でダイエーに入団した。通算148試合で60勝50敗0セーブ、防御率3・82。1メートル90、83キロ。右投げ右打ち。

 ◆山中 浩史(やまなか・ひろふみ)1985年(昭60)9月9日、熊本県出身の28歳。必由館―九州東海大―Honda熊本を経て、12年ドラフト6位でソフトバンク入団。通算18試合で0勝2敗0セーブ、防御率5・57。1メートル75、82キロ。右投げ右打ち。

続きを表示

2014年7月21日のニュース