阪神 大勝ムード一転、ヒヤヒヤ逃げ切りで“白星締め” 

[ 2013年7月17日 21:34 ]

8回、本塁打を放ち生還した浅井(右から2人目)と喜ぶ阪神ナイン

セ・リーグ 阪神9―6巨人

(7月17日 甲子園)
 前半戦を締めくくる首位攻防3連戦のラストゲームで、2位・阪神がヒヤヒヤの辛勝ながら一矢を報いた。序盤に巨人の先発・宮国から5点を奪い、投げては先発・榎田が6回1失点と好投。2番手のメッセンジャーが5失点の乱調で一時は1点差まで迫られたが何とか逃げ切り、連敗で遠のいた首位・巨人とのゲーム差を2・5差に戻した。

 序盤は完全に阪神ペースだった。初回、新井貴の中前適時打で先制すると、2回には俊介、鳥谷の連続適時打に敵失も加わり3点を追加。さらに3回にも坂の中犠飛でリードを5点に広げ、巨人・先発の宮国を早々にKOした。

 5回にも今成の左犠飛、6回にはマートンの右前適時打で加点。先発の榎田が6回5安打1失点でマウンドを降りた時点では7-1。4万人超の大観衆を飲み込んだ甲子園のボルテージは最高潮だった。

 しかし、大勝ムードが暗転したのは7回。2番手で登板したメッセンジャーがマウンド上で立ち尽くした。1死から連打を許し一、二塁から坂本、阿部に連続適時長短打を浴びて2失点。さらに2死後、長野にバックスクリーンに飛び込む11号3ランを被弾。1点差まで迫られ、1イニングもたずに降板した。

 それでも打線は勝利への執念を発揮。7回、先頭・浅井の中前打を足がかりに2死満塁とし、俊介の中前打で点差を2点に広げると、8回には浅井が左越え1号ソロを放ち、ダメを押した。

 9回は福原が無失点で締めて、両軍合わせて28安打が乱れ飛んだ“伝統の一戦”に決着。榎田は今季4勝目。  

 巨人は先発・宮国が3回7安打5失点と乱れ、リリーフ陣も失点を重ねた。打線は7回に一挙5点を奪い、一時は1点差まで詰め寄ったものの届かなかった。

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